第40話 ページ43
見ると、確かに羅針儀はぐるぐると回っていた。
するとそれを見ていたクロッカスさんが口を開いた。
「お前達は…何も知らずにここへ来たらしいな。呆れたもんだ。命を捨てにきたのか？言ったはずだ。この海では一切の常識が通用しない。その羅針儀が壊れているわけではないのだ」
その言葉にナミさんは驚く。
「…じゃあまさか磁場が！？」
クロッカスさんが頷いた。
「そう...。“偉大なる航路”にある島々が鉱物を多く含むために、航路全体に磁気異常をきたしている。さらにこの海の海流や風には恒常性がない。お前も航海士ならばこの恐ろしさがわかるはずだ。何も知らず海へ出れば確実に死ぬ。」
「確かに...。方角を確認する術がなかったら絶望的だわ。し...知らなかった」
ナミさんが苦笑しながら頭をさすっているとウソップがツっこんだ。
「おい、マズイだろそりゃ！！大丈夫か！！？」
「知らないナミさんも素敵だ！！」
目をハートにさせて言うサンジさんは、うん。いつも通りです。
ルフィに関してはマズイ、がサンジさんの作った料理のことと感じたらしく、
「なんかマズイのか？鼻がうめェよ、エレファント・ホンマグロ！！」
口に勢いよく詰め込んでいた。
「ちょっとあんたら黙っててよ！！！」
騒がしい三人を相手にナミさんは怒る。
場が落ち着いてからクロッカスさんはまた説明してくれた。
「“偉大なる航路”を航海するには『記録指針』が必要だ」
「ログポース？聞いたことないわ」
ナミさんはキョトン、としている。
「磁気を記録することのできる特殊な羅針儀のことだ。まァ形は異常だな」
「変な羅針儀か…。こういうのか？」
ルフィの取り出したそれに、クロッカスさんは答える。
「そうそれだ。あの『記録指針』がなければこの海の航海は不可能だ。ま、“偉大なる航路”の外での入手はかなり困難だがな」
するとナミさんは急に困った顔をした。
「なるほど…。でもちょっと待って。何であんたがそれを持ってんのよ！！！」
バコン！！、とルフィが殴られた。
「…これはお前、さっきの変な二人組が船に落として行ったんだよ」
「あいつらが？」
「何でおれを殴る」
「ノリよ」
「ノリか」
殴るのにノリがあるんですか！？、とツっこんだ。心の中で。
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あっすー♪ - イベントに参加したんで、評価とコメを書きました！ (2017年12月12日 19時) (
レス) id: 651ac96026 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴(プロフ) - とても面白くて読みやすいのでサクサク読めて更新大変だと思いますが他の皆さんと同じように続き楽しみにしてます。季節がら風邪など気をつけて頑張ってくださいね。 (2017年12月9日 14時) (レス) id: 3305a2e1d9 (このIDを非表示/違反報告)
毎日が眠い - めっちゃ面白いです！続編いってますがこの作品、めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2017年10月13日 18時) (レス) id: 5bbe59c0b5 (このIDを非表示/違反報告)
てぱゆ(プロフ) - なおさん» 嬉しいです！！！ありがとうございます！！(/_;)/~~ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5667f6847d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - とても面白いですワンピース好きなので続きを期待して楽しみにしています頑張ってください！ (2017年9月2日 5時) (レス) id: 16a43b07a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぱゆ | 作成日時：2017年6月8日 21時
