第4話 ページ5
何が何だか分からなかった。
頭が追い付かない。
頭が真っ白になる、とはこういう時のことを言うのか。
それに＿
彼の言った意味とは、何なのだ。
私は、あの海賊王に予知…されていた？
私は海に愛されている？
灯火？
それに、どうして私の名前を知っている？
たくさんの疑問が頭に浮かんでいく。
理解させてくれる時間も与えてくれないようで、彼は再び口を開く。
「ただの呟きでも、それは、とどまることを知らない。先程お前が逃げ出したことなど、政府にはもうとっくに広まっているだろう」
「そ、そんな…」
私が世界を導くなど、何もかもが今初めて知ったことだ。
私は絶句した。
「ロジャーは、お前を求めていた。そして今度は政府がお前に目をつけて求めている。お前はずっと孤独なままでいたいのか？」
「＿＿わ、私は」
ドンッ！
扉が勢いよく開き、海兵たちが一斉に私の周りをとりまいた。
「いたぞォオッ！！！Aがいたッ！！」
そう一人の海兵が叫んだ瞬間、違う海兵が小さい悲鳴をあげた。
「ヒィッ…！」
「どうした！？」
「そ、そこに、ドラゴンがッ！！」
その言葉で、皆が一斉に彼を視界に捉え、緊張が走った。
ドラゴンは、海兵たちに銃や刀を向けられているにも関わらず、海兵たちを気にも留めずに真剣な眼差しで私に返事を求める。
「お前の思いは何だ！！A！！」
まだ正直、何も分からない。
でも、
でも、もしここから抜け出せるのなら。
“自分を信じて進め”、と海は言っているような気がした。
私は、信じてもいい。
希望を持ってもいい。
私は人生が変わるかもしれない一歩を彼に託した。
「私は＿＿！！この孤独から解放されたい！！！！ドラゴン＿＿！私を助けて！！！」
それは嘘偽りのない、私の本心だった。
「そうか＿＿それがA、お前の思いなら＿＿＿＿」
そう言うと彼はニィ、と笑い、海兵に囲まれていた私を目に見えぬスピードで抱きかかえた。
その瞬間、海兵たちは銃を打ち、刀を降り下ろす、が、彼にはかすりもしない。
私も海兵たちも驚いていた時、彼は海へと飛んだ。
「ドラゴン、私をどこに…？」
「終わりと始まりの町だ」
「終わりと始まりの町…」
そこは私を求めていたというG・ロジャーが生まれ、処刑された町。
「そこに行けば、お前はきっと＿＿」
…きっと？
私はいつの間にか意識を失っていた。
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あっすー♪ - イベントに参加したんで、評価とコメを書きました！ (2017年12月12日 19時) (
レス) id: 651ac96026 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴(プロフ) - とても面白くて読みやすいのでサクサク読めて更新大変だと思いますが他の皆さんと同じように続き楽しみにしてます。季節がら風邪など気をつけて頑張ってくださいね。 (2017年12月9日 14時) (レス) id: 3305a2e1d9 (このIDを非表示/違反報告)
毎日が眠い - めっちゃ面白いです！続編いってますがこの作品、めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2017年10月13日 18時) (レス) id: 5bbe59c0b5 (このIDを非表示/違反報告)
てぱゆ(プロフ) - なおさん» 嬉しいです！！！ありがとうございます！！(/_;)/~~ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5667f6847d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - とても面白いですワンピース好きなので続きを期待して楽しみにしています頑張ってください！ (2017年9月2日 5時) (レス) id: 16a43b07a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぱゆ | 作成日時：2017年6月8日 21時
