第34話 ページ37
二人の泳いでいく姿を見て、私はため息をついた。
濃い人達だったな…。
サンジさんをちらり、と見ると、ミス・ウェンズデーか。なんて謎めいた女なんだ♡、と目をとろけさせていた。
全くこの人は…。
少しムッ、としながらサンジさんを見つめると目が合った。
｢ん？どうしたAちゃん｣
｢べ、別に…なんでもないです｣
私がさっ、と目をそらすとサンジさんがこちらに近づいてきた。
すると顎をくいっ、とあげられた。
｢嫉妬かい？Aちゃん？｣
私は今どんな顔をしているのだろう。
とりあえず全身頭から足の指先までが電流が走ったかの様にびりっ、とした。
｢ふ、あ、え｣
何か喋ろうと口をパクパクさせるが、いきなりの事に、言葉が出ない。
私の目の前にいるのは、女の人の前になるとメロメロになるサンジさん…なんだよね？
するとサンジさんは慌てる私が面白いのか少し笑って、もっと顔を近づけてきた。
｢大丈夫だよ、俺はいつでもAちゃんだけのプリンスさ｣
間近で言われたその言葉に私は硬直する。
｢女の人全員に言ってますよ、それ。特に…ナミさん…とか｣
私は赤まった顔を隠す様に少し下を向きながら言った。
｢あ〜…｣
サンジさんは私の言葉に少し困ったように頭をかく。
｢俺、Aちゃんに会ったときに思ったんだけどよォ、｣
私は次の言葉を待った。
｢ナミさんとAちゃんはちょっと違うな｣
その言葉にハッ、と顔をあげる。
分からないけれど、それはきっと私よりナミさんの方が大切だという事なのだろう。
私は何を期待していたのだろう。
少し心がモヤモヤした。
｢そ…そうですよね。私なんてナミさんより可愛くないし、女の子みたいなことなんて｣
何言ってるんだろう、私。
｢そうじゃなくて｣
すると、サンジさんに腕を引っ張られて耳元に口を近づけられた。
｢Aちゃんは俺の＿＿｣
そう言うとサンジさんは急に顔を少し赤くしながら次の言葉をやめた。
｢さ、サンジ…さん？｣
｢ダメだな、俺。ごめん、Aちゃん。普段なら言えるのに、なんかAちゃんの前だと恥ずかしくなって言えねェ…。こんなの…カッコつかねェな｣
そういって少し顔を赤らめているサンジさんはまた頭をかき、タバコを吸い始めた。
｢い、いえ…その、ありがとう、ございます｣
私はお辞儀をしてその場を去った。
なぜか告白されている様で凄くドキドキした。
嬉しくて少しニヤけていると、ナミさんに気持ち悪いわよ、と言われてしまった。
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あっすー♪ - イベントに参加したんで、評価とコメを書きました！ (2017年12月12日 19時) (
レス) id: 651ac96026 (このIDを非表示/違反報告)
麻琴(プロフ) - とても面白くて読みやすいのでサクサク読めて更新大変だと思いますが他の皆さんと同じように続き楽しみにしてます。季節がら風邪など気をつけて頑張ってくださいね。 (2017年12月9日 14時) (レス) id: 3305a2e1d9 (このIDを非表示/違反報告)
毎日が眠い - めっちゃ面白いです！続編いってますがこの作品、めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2017年10月13日 18時) (レス) id: 5bbe59c0b5 (このIDを非表示/違反報告)
てぱゆ(プロフ) - なおさん» 嬉しいです！！！ありがとうございます！！(/_;)/~~ (2017年9月12日 20時) (レス) id: 5667f6847d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - とても面白いですワンピース好きなので続きを期待して楽しみにしています頑張ってください！ (2017年9月2日 5時) (レス) id: 16a43b07a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぱゆ | 作成日時：2017年6月8日 21時
