絶妙な距離の中で【実況者/kiyo】

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気づいた時にはもう朝だった






どうやらあのままソファで眠っていたらしい





寝落ちしてしまった私に毛布を掛けてくれた優しい彼はデスクに座ってパソコンとにらめっこしていた






大きく欠伸をし再びソファに寝そべった






すると私が起きたことに気づいたキヨが私の顔を見て言った



｢お前……蜂に刺されたのかってくらいひでえ腫れだな」





テーブルに置いてある鏡を手に取り自分の顔を見る







あれっ誰かに殴られた？？？？？？






｢腹いせに私が寝てた時にこっそり殴った？｣




｢んなことしねえわ！あんだけ泣きゃあそうもなるだろ｣







そうか、昨日あれだけ泣き腫らしたから……







｢そうかそうか……てか昨日、色々とありがとね｣





パソコンとにらめっこしてる背中に呟いた






｢別に。まあお前と別れなくて済んでよかったぐらい｣



｢あらあらほんと私のこと好きね〜｣




｢悪いか｣








珍しく素直だから調子狂いそう









立ち上がり、洗面台に向かうついでになんかムカついたので座りっぱなしのキヨの背中を力いっぱい叩いた





｢いっっっっっっった！！！理不尽すぎる！！｣





涙目で痛がってるのをよそに私は何も無かったかのように洗面台へ









私たちはいつもと同じ日常に戻っていた






この日々がどれだけ愛おしいか今回の事で再認識できたと思う









……ありがとう

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