絶妙な距離の中で【実況者/kiyo】

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朝になり普通に起きて身支度をする




今日は実家に帰るのです






なのに何故でしょう




無駄に髪の毛が赤い男が私のベッドで寝ているではありませんか








……起こそう




キヨの体を思いっきり揺らす






『起きろこのバカ』




｢ん〜…何時｣




『9時です』




｢早い｣






シーン…




『いや、早くねえし起きろや！！これから私は実家に帰るの！』



そうするといきなりガバッと起き上がって不安を隠しきれない顔で言ってきた




｢…もしかして……俺を捨てる……？｣




『捨てねえよ普通に帰省すんだよ。伝えてあるだろ。そもそもお前を養ってはねぇよ』





朝からほんとなにやらせてんだよ









起こしたところで用意の続きをする





するといきなり後ろから衝撃の一言が






｢俺もついてくわ｣




そいつは軽くさらっとそんなことを言った






『……は？』




唐突すぎて思考停止




｢別にいいだろ？幼馴染みだからお前の母さんと仲いいし。連絡しとくわ。｣



焦りとパニック




キヨもついて行くなんてそんな予定はもちろんない



『いや、そういう事じゃなくて…なぜお前がついてくる理由があんのよ』



｢なんとなく｣



こいつ暇つぶしに人の実家来ようとしてるよ



１回ぶん殴っても許されるよね？？？？









『……絶対に迷惑かけんなよ』




呆れ半分で許してしまう




｢かけないかけない。俺がかけるようなやつだと思う？｣



『思う』





即答した





｢うっわひど。普段のままなら本当になんもしねぇからさ｣





『……うーん…そうか…んー……確かになぁ』







それにしても許してしまう私もキヨに甘々なんですよねえ……

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