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レンくんのマンションの前まできた




正直怖い





エレベーターを待っている途中で隣のキヨを横目で見る





強ばってるかと思ったら全然いつも通りだった




なんなのこいつ




『……こわくないのか』



少し嫌味っぽくぼそっと呟く




「あ?…あー怖えけどなあ」




『けど?』




「お前がいるから」





タイミング良く来たエレベーターに乗りながらサラッ自信ありげに言った






その言葉を聞いてわたしは思わず俯く




…無駄にかっこいいんだよなあ









教えて貰った部屋番号へとキヨを筆頭に向かった




近づくにつれて全身が重く感じる





…信じすぎなわたしがいけないのかな






そんなことを考えてるとなんとついてしまった




「ここか?」



ドアを指さしながら確認を求めた






わたしは縦に重い首を振る




すると早速キヨがインターホンを鳴らした



……中でバタバタ聞こえる。






当たり前だけど、いる






心配と緊張で今にも飛び出そうな心臓を押さえつけながら言った



『気をつけてよ……』



「おう」



冷静でそっけない返事だ






ガチャ




「いらっしゃい。入る?」



出てきたのはもちろんレンくん






突然の訪問なのにまるでこの時間に来るのを予測していたように感じた




「いや、ここで話しつくからいいわ」




「そっか。どうした?」




わたしがおかしいのかわからないけどあまりにも2人が冷静で余計に怖くなる





そしてキヨは早速本題を切り出した



「お前がAが俺と別れねえと俺を殺す的な事を言ったのを聞いたんだけど…?」




真剣な表情でいつもより低い声で言った







その返事は呆れるものだった



「ああ…あれねえ…………やだな冗談だよ〜!!キヨくんかわいいとこあるね!」






……冗談?




冗談にわたしはあんなに振り回されてたの?









「あのなあ、冗談ってのは…」






バシッ






キヨが言い終わるより先にわたしは手が出ていた




「え……」




いきなり頬を叩かれたレンくんは叩かれた所を抑えて唖然として立っていた





『…あんたねえ。冗談ってのはね相手が不幸になったり嫌な気持ちならないような事を言うの。だけどあんたの冗談に私が、キヨが!どれだけ不快になったと思ってんの?冗談で大切な人を殺すとか言う奴だと思わなかった。理解する気も起きない。さようなら』





踵を返しキヨの手を引いて足早にその場を去った

file:39→←file:37 キヨside



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設定タグ:実況者 , キヨ   
作品ジャンル:ラブコメ
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わばーす(プロフ) - 凛桜さん» あざますwwとってもステキな内容でぢだ;;;; (2017年8月4日 23時) (レス) id: 4601125a15 (このIDを非表示/違反報告)
凛桜(プロフ) - わばーすさん» 更新さっきしたわボケェ!!www光の速さで返信してやったわ! (2017年8月4日 22時) (レス) id: 3cd213014f (このIDを非表示/違反報告)
わばーす(プロフ) - 小説とっても面白いです!更新いつですか、今日ですか、今ですか、wwwふざけたw (2017年8月4日 22時) (レス) id: 4601125a15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜桜 | 作成日時:2017年7月10日 16時

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