絶妙な距離の中で【実況者/kiyo】

file:30 キヨside 妹 ページ30

リビングにAと一緒にもどる



家族勢ぞろいでかなり賑やかだ



二人兄弟の俺はいつまで経っても慣れない





着いてすぐにAはお母さんの手伝いにいった









ひとりでソファでボケーッとしていると右隣にひながちょこんと座った




Aが比較的大きいから、ひなサイズのThe女の子サイズの子が隣に座られるとやはり慣れない





｢キヨくん、久しぶりだね！｣




屈託のない笑顔でこちらを見つめてきた



若い。俺には眩しすぎる。溶ける






｢おう、久しぶり！前あった時ひなとひなたはまだ中学1年生だったしな〜やっぱ前より増して可愛くなってんな｣





そう言うときゃっと両手で顔を覆った



｢気持ちはすごく嬉しいけどキヨくん…誰にでもそういうこといっちゃダメだよ？Aお姉ちゃんが悲しんじゃうからね！！お姉ちゃんを泣かしたらキヨくんでも刺すよ？｣



めっ！と言いながら人差し指を立てた








仕草とかはかわいいけど言ってることえげつ無さすぎて怖い






あいつの前では2人とも姉うざい感をだしているが本当は大好きっ子でときどき恐ろしくなる…









｢あいつヤキモチを逆に妬けよってくらい全く妬かないし大丈夫だろ。あと俺にとっては一番だから｣






って俺は中学生になにのろけ語ってんだやば



引かれそう〜〜〜〜



さっきの発言にすこし後悔してひなを見ると




想像していた引いたような表情とは違い満面の笑みを浮かべていた









｢お姉ちゃんは幸せだろうね。こんないい人が彼氏さんで！羨ましいや｣





内心めちゃくちゃホッとした









｢ひなは彼氏はいねーの？｣




するとさっきの純粋無垢な曇りのない笑顔から一変し、不敵な笑みになっていた





｢私ね、自分の顔がいい事一応わかってるの。だから誰かのものになったらもったいないじゃない？それにまだチヤホヤされてたいからね。若いうちが華だし遊ぶのが1番だもん｣



そう言って足を組む








唖然として空いた口が塞がらない俺







さっきの純粋無垢なひなさんどこいきましたかね








最近の女子中学生ってこんなんなの？？




俺もうなにも信じられない……

file:31 キヨside 弟→←file:29

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