2 アイツの夢 ページ3
Side zm
新入生代表がステージにあがる
新入生代表…つまりは貴族、
俺らにあんな暮らしさせたヤツや
俺は手を握りしめて少し怒っていた
しかし、その思考や行動は間違いやった
gr「私はグルッペン・フューラー、この軍学校の設立者の孫である」
…え、今なんて……？
A「設立者の…孫……？」
zm「じゃあ、貴族ちゃうんか？」
gr「あぁ、そうだ」
グルなんちゃら本人から"そうだ"と聞こえ
アイツの方に顔を向ける
…え、なんでこっち向いとるん？
まさか、この距離で聞こえとったん？
地獄耳すぎるやん……
gr「そこの緑のパーカーのアイツの言う通り」
gr「私は貴族ではない」
入学する前軍学校の詳細の書かれた本を読んだが
設立者、そこに書かれとったんは
聞いた事も見たことも無い
貴族では無い名前
だから設立者の孫だというアイツは
貴族やないってこと
…それにしては……
偉いええ服着とんなぁ
gr「…しかし、私は君たちの中にも多いだろう」
gr「この国で苦しい思いをしてきた平民」
gr「私はそうでも無い」
…貴族でも平民でもない？
じゃあコイツはなんなんや…？
…隣をチラッと見やるとAは
片手をポケットに突っ込んでいた
その様子を見て俺はハッとした
gr「私はこの国の者ではない」
gr「隣のダークナイト国から来た」
新入生達全員が武器や拳を構える
そう、コイツはもしかすると
──スパイ、かもしれない
身なりがいい為、設立者の孫を名乗り
あそこのステージに立つ
そうすれば平民から貴族だと勘違いされても
貴族ではないと言うことができる
A「…アレ、じゃあなんで──？」
zm「ん…？Aどうしt」
「皆の者、構えを解け！」
A曰く"優しい"教官が
俺の声を遮って、構えを解くよう声をかける
zm「…でA、どうしたん？」
A「あ、うん…その、スパイだとしても」
gr「どうして他の国から来た、と言ったのか」
gr「──だろう？」
次はAの方を見ながらアイツは言葉を続ける
だから地獄耳すぎやって…
「…新入生代表は本当に設立者の孫だ」
「スパイではないから安心しろ」
優教官がそう言った
その言葉で、新入生達は構えを解いた
gr「そこのポニーテールの彼女の言う通りだ」
gr「私がスパイなら他の国から来たなんて言わない」
gr「俺は、この国の平民達を救うため」
gr「ここの平民が住む為の、新たな国を作る為の技術を学びに来たのだ」
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フラワー(プロフ) - コメント、ありがとうございます！wrwrdだと色んなペアがあるのでそれなら夢主とzmさんで脅威ペア！みたいな...ほぼ書きたいっていう欲望で始めたこの作品ですが、頑張ります！あんこおさんも番外編の方、楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年1月18日 7時) (
レス) id: 7134aa4a2a (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - （初コメ失礼っ！）脅威さんの可愛さが溢れていて、尚かつ夢主と脅威さんがペアを組むっていうのがもう最高です！（語彙力無くてすみません…）更新頑張って下さい!応援してます！ (2021年1月18日 6時) (レス) id: 33306f1976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラワー | 作成日時：2020年12月5日 20時
