膀胱穿刺(和)9 ページ35
和サイド
膀胱に針を刺す？！
恐ろしいことを言い出した翔兄が針を構えていてまさに穿刺しようとしている。
言われた通りにぎゅっと目を瞑るとパチンパチンと滅菌グローブをはめた音が聞こえてきた。
翔「和、深呼吸してごらん。力いれたら針刺すときに抵抗あって痛いから。」
知らない間に息まで止めていたみたい。
翔「一緒に深呼吸しようか。スーーはぁぁぁー。スーーーはぁぁぁぁ。」
2,3回繰り返してたとき
翔「じゃ刺すよ。そのまま深呼吸な。すぐに終わらせてあげるから。」
落ち着いた優しい翔兄の声を聞きながらとにかく深呼吸に集中する。
翔「いち、にー、さん。」
下腹部に鋭い痛みを感じた。熱い燃えるような痛み。
翔「ちゃんと膀胱に入ったからねー。今からシリンジに尿引いて行くからね。そのままだらーんてしてて。」
痛みはあるけどなんか軽くなったような感じがした。
自分の下腹部に針が刺さってる状態なんて怖くて見れないから目が開けられない。
さっきまで声をかけてくれてた翔兄の声が聞こえない。
その代わりにカタンカタンと何かを破る音とかが聞こえて来る。
何やってるんだろう。
「翔にぃ？」
翔「んー？どうしたー和？痛いかぁ？」
いつもと同じ安心できる声だ。
「何やってるの？」
翔「ああごめんごめん。今ねシリンジに尿引けたんだけど、思ったよりも尿量多くてもう一個シリンジ用意してるところ。雅が尿バッグ持って帰ってきてくれるからそしたらちゃんとカテに繋いであげるからね。今は応急処置しかできないけど。痛みはどう？」
「うん、大丈夫。」
翔「下腹部はどう？違和感ある？」
気がついたら話せる余裕が出てきてた。はぁぁぁ。死ぬほど痛くて辛かったから。
おしっこしたいのに出なくて痛みばっかり増していって。
「まし。」
翔「そうか良かった。呼吸も落ち着いてきたね。水分摂ってなかったでしょ？熱のせいもあるけど脱水してるから後から点滴もしようね。」
また何かをカタンと置いた音がした。
翔「どう？まだおしっこ溜まってる感じする？いまね500mlのシリンジで2回抜いたけど。ちょっとお腹触るね。」
お腹触られると思うと怖くて思わず力が入った。
翔「力いれないでよ和。痛かったり違和感あればすぐにやめるから。」
「んんん...」
翔「さっきより抵抗ないね。じゃ針抜くよー。」
すぐにアルコール綿のひんやりした感触が下腹部にあった。
翔「よく頑張りましたー。雅帰ってくるまでゆっくりしてな。」
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kammostsluvamos(プロフ) - 1から一気に読み直しました！和君が大好きです！どれも素敵なお話しでまた続き更新してくれると嬉しいです！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: e05623e0c3 (このIDを非表示/違反報告)
クマノミ - ルパンさんのお話、どれも素敵すぎて一気に読ませていただきました。もっともっと更新してほしいです。別のお話でもいいので楽しみに待っています。 (2021年6月1日 0時) (レス) id: 3b375f6fa1 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます( ＾▽＾)最初から読み直したりさせてもらったり(*^▽^)/★*☆♪また更新されると嬉しいです(^-^) (2021年5月27日 12時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの駄作者(プロフ) - とっても面白かったです。以前途中まで読んでいたのですがもう一度最初から読み返しちゃいました！続き楽しみにしています。 (2021年5月21日 8時) (レス) id: a3e16989e8 (このIDを非表示/違反報告)
嵐(プロフ) - 更新を (2021年4月27日 10時) (レス) id: d530871b33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルパン
| 作成日時：2017年6月12日 22時
