膀胱穿刺(和)4 ページ30
翔サイド
「かずぅーかずぅー、起きないと遅刻するぞ。」
朝7時になっても起きてこない和の部屋まで来ると
まだベッドからも出ていない。
「おい和、起きないともう7時過ぎだぞ。」
雅「もしかしたら具合悪いのかも。昨日昼過ぎに外科まで来て抗生剤欲しいって。」
「え？そうなの？なんで抗生剤欲しいって言ってたの？」
雅「喉が痛いだったかなんだか。」
「お前が処方したんだろ。診なかったの？」
抗生剤の処方に関しては年々ガイドラインが厳しくなっている。
耐性をつけないようにするために、なるべく処方は控えるようにというスタンスに変わってきている。まぁ外科医の雅にしてみたら一番身近な薬かもしれないけれど。
全うな理由なしに処方したとなるとまずい。
雅「診たんだけど発赤もしてなかったんだよね。でもひどくなった時のために処方箋ちょうだいって言われて。忙しかったから俺も。」
「赤くもなってなかったのに抗生剤出したの？ケフレックス？」
雅「うん。」
雅と2人でごちゃごちゃ話してるとばさっと音が聞こえて布団から和が顔を出した。
ゆっくり起き上がりベッドの縁に腰をかけてる。
「おはよう。喉痛いのひどくなってきたの？仕事いけるか？」
こくんと頷いたけど返事はしない。
やっぱり喉痛いのかな。
「ちょっと上に向いてお口あけてごらん。ケフレックス飲んだの？」
顔が赤く熱もありそうだ。
「熱ありそうな顔してるね和。」
和「大丈夫だから。着替えなきゃ、遅れちゃう。」
「熱あったら休んだほうが良いぞ。」
和「大丈夫、着替えるから出てって。」
けだるそうに手で俺ら2人を追い払う。
仕方なくリビングで雅と朝食の続きを取る。
「具合悪そうなのは確かだけど。」
雅「そうだよね。昨日も熱あるなぁとは思ったんだよね。」
「てことは、昨日からケフレックス飲んでるけど熱の下がりもイマイチってことか。んーどうしたんだろう。」
着替えて降りてくるには時間がかかりすぎてると思い階段下からもう一度声をかけようと
リビングを出る。
「ちょっと大丈夫？」
階段の途中でちょこんと座りこんでいる和。
膝に頭くっつけてるので表情が見えない。
「どしたの？立ちくらみ？気分悪い？どこか痛い？」
手首で脈を診るとやっぱり発熱してるのがわかる、脈も弱く速い。
脱水か？
「立てそうか？」
反応がない。
ここでこのままってわけにもいかない。
「おんぶしてあげるから乗っかって。」
背中向けると乗っかってきた。
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kammostsluvamos(プロフ) - 1から一気に読み直しました！和君が大好きです！どれも素敵なお話しでまた続き更新してくれると嬉しいです！ (2021年7月27日 14時) (
レス) id: e05623e0c3 (このIDを非表示/違反報告)
クマノミ - ルパンさんのお話、どれも素敵すぎて一気に読ませていただきました。もっともっと更新してほしいです。別のお話でもいいので楽しみに待っています。 (2021年6月1日 0時) (レス) id: 3b375f6fa1 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - とても楽しく読ませてもらってます( ＾▽＾)最初から読み直したりさせてもらったり(*^▽^)/★*☆♪また更新されると嬉しいです(^-^) (2021年5月27日 12時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの駄作者(プロフ) - とっても面白かったです。以前途中まで読んでいたのですがもう一度最初から読み返しちゃいました！続き楽しみにしています。 (2021年5月21日 8時) (レス) id: a3e16989e8 (このIDを非表示/違反報告)
嵐(プロフ) - 更新を (2021年4月27日 10時) (レス) id: d530871b33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルパン
| 作成日時：2017年6月12日 22時
