兄達と旦那さんはスーパードクターズ 28 (ページ35)

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胃痙攣(智)11 ページ35

翔サイド

「どう？少しは落ち着いたかな？」

診療続けるのは無理だと判断して救急に連れてきた。

和が点滴つないでくれたのでそこから胃薬も数種類いれて。
やっぱり数日はゆっくりしたほうが良さそう。

智「ん？もう大丈夫。救急の貴重なベッド占領するの悪いよ。もう大丈夫だから。」

「だーめ。胃は少しのストレスでも敏感に反応するんだから。ちょっとしばらくは休んでもらうよ。」

智「え？しばらくって？」

「少なくとも今日これから一日と明日いっぱいは持続で点滴いれるからね、ここで。」

智「救急で？」

「そう。自分の病棟に入院手続きして欲しいならするけど？」

智「あ、いや...それは...」

自分の担当患者さんの隣のベッドになるくらいなら救急にいたほうがそりゃいいだろうね。

でもまだ何か言いたそうにしている。

智「でもさ、今日と明日点滴持続って、ちょっとやりすぎじゃない？」

「数日食欲不振、腹痛、腹部違和感、服薬してるにも関わらず胃痙攣2回起こした患者さんがいます。智兄ならどうする？」

智「んもうーーー、翔の意地悪ぅぅぅーー。」

口尖がらせてタオルケット頭まですっぽりかぶっちゃった。

「はいはい、そうやって大人しく寝んねしててください。また様子見に来るから。調子悪かったら遠慮なくナースコールしてよ。」

背中トントンしてその場を離れると和がこっちに向かって歩いてきた。

「ありがとうね、お疲れ様。外来終わった？」

和「うん。智兄の具合どう？」

「今日明日とここで様子見るっていったら拗ねちゃってふて寝してる。」

和「笑。長男なのにほんと子供っぽいところあるね。胃カメラとか検査しなくても大丈夫なの？」

やっぱり心配してる和。

「胃痙攣は休養が一番の薬になるから。もし持続点滴でも症状落ち着かないようなら考えるよ。」

和「そっか。」

「心配しなくても大丈夫だよ。薬で落ち着くと思うから。絶食して胃粘膜の修復しっかりしたら大丈夫だからね。」

和「うん、やっぱり智兄の具合が悪いとすごい心配なるね、不思議と。」

同感。
それだけ存在が大きい証拠だよね。

「だな。お兄ちゃんだからみんなの。知らず知らず頼ってるし、いてくれるだけ安心感あるし。本人はそんなこと感じてないだろうけど。」

和「ちょっと顔見てくるね。」

ほんとお兄ちゃん思いの和。
1週間もしたら完全復活するから心配いらないよ。