胃痙攣(智)8 ページ32
和サイド
翔「本当に大丈夫？それで外来の診察昼過ぎまで4時間くらいできるの？」
階段下りている途中にリビングから翔兄の声が聞こえてきた。
どうしたのかな？
智兄に何かあったのかな？
「おはよー。大きな声出してどうかした？」
智翔「ちょっとーー和聞いてよーーー。」
2人同時に声をあげた、綺麗にハモってるし。
「どしたのさ？」
翔「明け方様子見に行ったら腹痛で冷や汗かいて悶絶してたんだよ。」
「は？え？まじで？」
智「違う違う、翔が大げさなんだよー。」
翔「違わないでしょ？俺が見に行ったときは荒い呼吸してお腹痛い、助けてって言ってたよ。」
智「ん、まぁそうだけど...」
なんだ、じゃあ違わないじゃん。
って、お腹痛くて助けてって明け方に？そりゃ一大事だよ。
「もう平気なの？」
翔「胃痙攣だったみたい。ブスコパン飲ませたら15分くらいで治まったんだけどね。」
智「でしょー。だから平気なんだって。」
「うーん、でも数日の腹痛、食欲減退、胃痙攣、これだけ揃ってると今日は大人しくしてたほうが良さそうだけどなぁー。まぁ俺隣にいるから見にいけるけど。」
智兄って大丈夫大丈夫言ってて急に増悪することが過去に何度もあったから
鵜呑みにできないんだよなぁ。
翔「今日はブスコパンもちゃんと2錠一日3回服用すること、わかった？和、出勤したら朝イチでオメプラールとブスコパンの処方箋よろしくね。」
智「えーーー！そんなに飲むの？嫌だよー薬漬けみたいなのー。胃の悪いおじいちゃんみたいじゃん...」
「えー！じゃないよ。ちゃんと飲んだか時間見つけて確認しに行くからね。4種類のお薬ちゃんと間違わずに服用できますか？」
智「できないもん、無理無理。」
翔「じゃ俺が薬の時間になるたびに電話してあげようか？オメプラールは処方箋もらったらすぐ薬剤部でもらって一回飲めばいいからね。」
口尖がらせて首横にふりふりして。
可愛いけどさ...
智「僕、消化器のドクターなんだけど。」
「知ってるよそんなこと。」
翔「だからこそ過信したら困るから。ちゃんと俺の言うこと聞いて。」
「主治医は翔兄だからね。」
智「ちぇっ。」
「まぁ俺も外来の合間に時間あれば見に行くから翔兄は心配しないで。」
翔「頼んだよ。何かあったらすぐに連絡ちょうだいね。」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
