胃痙攣(智)3 ページ27
和サイド
床の上の転がってる針。
何個使ったの？て数のアルコール綿...
ラグにまで血ぃ染みこんでるし。
「で？こうなった経緯は？」
智「なんか具合悪くて。」
上体起こしてソファを背もたれにして床のうえにちょこんと座ってる。
翔「いつから？具合悪いって？もうちょっと具体的に症状とか教えて？」
散らかった床の上を潤が手際よく片付けてくれた。
翔兄もドクターズバッグ持ってきて、首に聴診器をかけて血圧を測るためにマンシェットを
智兄の腕に巻いている。
案外素直にされるがままの智兄。
智「腹の具合がおかしい。」
「おかしいって？痛いの？下痢してるとか？」
血圧測ってる翔兄の代わりに聞く。
翔「血圧は問題ないね110/70、脈72、熱もなし。」
「うどん二口だけ食べたってことは食欲ないってこと？」
血圧測り終えた翔兄は遠慮なく智兄のシャツのボタンを全部外して、
下着代わりに着ているTシャツも上まで捲り上げた。
智「ちょっと、ちょっと翔。何するのよ。」
慌ててTシャツを元通りにしようとするけど阻止されてる。
「何するのって診察するの。食欲ないんでしょ？それにお腹の具合も変だって。」
またがばっと上まで捲り上げられ拗ねた顔してるけど抵抗はやめたみたい。
潤「痩せたんじゃない？何日くらいまともな食事してない？」
ホットタオルを持ってきてくれた潤が血がとっくに固まってしまった腕を拭いてあげている。
智「うーん、ここ数日ちょっと変かなーって感じはしててー、」
「しゃべんないで智兄。」
智「あ、すみません、あ、」
「静かにしてて。」
聴診中の翔兄に怒られちゃってまた拗ねた顔してる。
ゆっくり丁寧に診てる翔兄。
智兄診るときっていつもすごく丁寧な感じがするのは気のせいかな。
やっぱり頼りにしてる長男の具合が悪いとなると、心配も普段の倍以上になるのかも。
「はい、いいよ。特に気になるところはないね。じゃ横になって。」
智「え？」
「え？じゃなくてー、お腹の具合悪い患者さんの診察するときに横になってくださいって智兄毎日言ってるでしょ？」
智「大げさにしないでも大丈夫だよー。」
潤「あんな散らかして針刺しまくって床に寝転がってたくせに。さっさと寝転がりなさい。点滴だって入れなおさないといけないんだから。」
智「え？抜いたのーー？あんな苦労していれたのにぃぃー。」
「漏れてたましたけど？」
翔「何でも良いから早く横になってお腹出して。」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
