兄達と旦那さんはスーパードクターズ 28 (ページ26)

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胃痙攣(智)2 ページ26

翔サイド

ただいまー、玄関のドアを開ける。

潤と和と一緒に帰宅。
雅はオペが長引いてるみたい。おそらく術後管理もあるだろうから今日は帰って来れないだろうな。

潤「智兄帰ってるんだ。早かったんだね。」

和「ただいまー。」

翔「返事ないね。まぁあの人ほんと無言のこと多いけど、挨拶くらいして欲しいな。」

もう一度、ただいまーと声かけながらリビングのドアを開けた。

と同時に

和「うわぁぁーーー」

和のものすごい悲鳴。

俺は絶句。

潤はびっくりしすぎたのかむせてるし。

何が起こったの？

潤「ゲッホゲホゲホゲホ。え？げっほ、何？」

「落ち着こう。みんなで一度深呼吸しよう。」

俺が思い切り吸い込むと和と潤もすぅぅーーって吸い込んで、3人同時に吐き出す。

和「点滴自分で繋いだ？」

「みたいな感じだよね？」

潤「四苦八苦したってことだよね？」

「とりあえず状態確認しようか。」

皆上着を脱いで腕まくりをして智兄の回りに腰を下ろす。

和「漏れてるわ。一回抜いて入れなおす。うわーーっ！」

「ちょっと何ぃー？大きい声出すなよー。」

和「そこ気をつけて、針落ちてる。」

言われて慌ててみてみると、使用済みの針がそのままむき出しの状態でラグの上に放置されてる。

潤「ほんとにあっぶねえことするなぁ。で、この穴だらけの手の甲と流血してる肘の内側の数だけ失敗したってことだよね？」

和「点滴入れなおす前になんでこうなったか、てこと本人に聞いたほうが良いね。」

「智兄、智兄、起きて。」

肩強く叩きながら声をかける。

潤「熱はなさそう。脈も落ち着いてる、68整。この人足にまで刺そうと試みたみたいよ。すごいな。」

和「漏れてるから抜いたよ、とりあえず。左腕はもう使えないね。血管傷だらけだわ。青あざなるよ。」

「智にぃーー、起きてーーー。どしたのーー？」

かなり大き目の声で呼びかけると目をうっすら開けた。

智「ん？なに？」

和「何？じゃないよ、こっちが聞きたいよ。何この殺人事件みたいな現場。シャツにまで血ついてるよ。」

「なんで点滴してるの？」

潤「よくもまぁ手の甲に3回も針刺せたね、すごいわその精神力。」

智「うどんさ、二口だけ。」

いきなりたったそれだけの情報で...
後は俺たちに想像しろってこと？

「うどん二口だけ食べたの？」

和「それがどうこの地獄絵図と繋がるの？」

ほんと和の言うとおり地獄絵図だわ。