兄達と旦那さんはスーパードクターズ 26 (ページ31)

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ストレス(潤)7 ページ31

翔サイド

ベッドの上で丸くなり苦しそうに速い呼吸をしている潤。
おそらく胃痙攣かなと思うのであまり大事にしないで少しでも潤がリラックスできるようにしてあげたい。

「ちょっとお腹触るよー。痛かったら我慢しないで教えてね。しっかり和と手つないでるんだよ。」

下腹を少し押さえても特に反応しない潤。柔らかいし便秘もしてなさそう。
右、左、真ん中と順番に触っても痛がらない。

聴診器で腸音聞いてみる。
しばらく食事ちゃんととってないせいかやや動きは鈍っているけど問題ない。

「下腹部は大丈夫そうだね。痛いのはみぞおちの辺りかな？」

はぁはぁと荒い息が聞こえてくる。
和が潤に覆い被さるような体勢で片手は潤とつなぎ、片手で背中をさすってあげている。
胃痙攣なら背中さすってもらって筋肉の緊張が取れると楽になることが多いからね。

「ちょっとごめんねー。痛いかもしれないけど。」

声かけながらみぞおちをなるべく優しく押さえる。

潤「！！！痛い！！！んんんーーっ！」

大きな声をあげてより一層身体丸めちゃった。

「ごめんごめん痛かったね。もうちょっとだけごめんなー。」

かわいそうだとはわかってるんだけど、胃痙攣じゃなかったら困るからね。
痛みを訴えた部位の付近をもう少しだけ触ってみる。

潤「んんんーーー！い、い、痛い痛い痛い..痛い。」

和「どうなの？大丈夫なの潤？病院連れていかないといけない？」

これだけ痛がってるところ見るとそりゃ心配になるよね。

「大丈夫大丈夫、胃痙攣だと思うから鎮痛剤とブスコパン注射したらすぐに落ち着くと思う。」

和「はぁはぁしすぎて呼吸が怪しくなってきてるんだけど。潤、ゆーーっくり呼吸してごらん。ほら一緒に頑張ろう。すぅぅーー、頑張って一回止めれる？止めてからはぁぁぁーだよ。」

なかなかうまくコントロールできないみたいだけど和の声しっかり聞いて頑張って真似しようとしてる潤。呼吸のことは和に任せて、俺はドクターズバッグからシリンジとアンプルを出す。

「潤、お腹痛いのね、胃痙攣だと思うから注射しようね。肩にこのまま打っちゃうよー。危ないから動かないでね。」

襟ぐりの広い服でよかった。ぐいっと引っ張り肩を露出させてアルコール綿で拭く。
冷たくてびっくりしたのか一瞬ビクンとした。

「針刺すよー。」

プスっと刺してゆっくり薬液を流し込む。これ結構痛いんだよね。
わかってるけど、これで楽になるから頑張って潤。