どうなっちゃうの?3 ページ15
智サイド
救急から連絡があって急いで駆けつけてみると和がAに付き添っていた。
「どうしたの？」
なんで救急にいるのか詳細を全然知らされてなかったので一体何事かと思ってドキドキしながら走ってきた。
和「あ、智兄。翔兄は救急搬送重なったみたいで今忙しくしてる。」
「そっか。でAは？」
ベッドで点滴とモニターに繋がれおまけに酸素まで。
パッと見たら重症患者さんだよ。
和「生理痛が酷かったみたいで会社早く帰らせてもらって自分で受診しにきたって。痛みがかなり強かったみたいで待合で待ってたところナースが気づいてくれたみたい。栄養状態も悪いって翔兄言ってたよ。鎮痛剤筋注したけど効き目イマイチだからさっきアンペックの座薬入れてた。」
そんなに酷い状態だったの？
何で今まで誰も気がつかなかったんだろう...
ごめんねA。
「検査は？」
和「採血は結果待ってるところ。あとMRIは順番待ちだって。」
「MRI撮るって？」
和「かなり痛みが酷いのと出血量も多いから翔兄が筋腫の状態ちゃんと確認しておいたほうが良いって言ってたけど。潤がもしかしたら何かAから聞いてるかもしれないんだけど、病棟バタついてるみたいでまだ来てない。」
「そっか。単なる生理痛だと良いけど。」
そう言ったもののただの生理痛でそれほどの痛みと出血量になるのかな、という不安のほうが大きい。
「ここ数ヶ月Aの生理ってどんな感じだったっけ？」
和「俺もここ数ヶ月のAの様子思い出そうとしてるんだけど、なんか皆忙しくて疲れててちゃんと話したりすることなかったなって。」
確かに。
一緒にご飯食べてても空間は共にしてるけど会話らしい会話もなかったような...
「生理関連のことは潤に任せておけばって思ってたけど、僕たちみんなの妹なんだからもうちょっとちゃんと見ててあげたらよかったね。」
うん、頷く和の横顔がすまなさそうに見える。
翔「MRI空いたって。A、痛みはどう？今からMRI撮りにいくから部屋移動するね。そのまま寝てたらいいからね。」
Aの肩優しく叩きながら少し大きめの声で話しかけてる翔。
A「んぅ？翔にぃ？」
翔「そうだよ、翔にぃ。和も智兄もここにいるよ。皆で一緒に行こうか、ね？」
アンペックってかなり強い鎮痛剤だからその影響でか少しぼーっとしてるA。
智「筋腫が原因だと思うの翔？」
翔「わからないけど念のためね、撮っておけば安心かなって。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 926人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
