ダイエットサプリ12 ページ12
翔サイド
「具合はどうー？」
病室のドアを開けると半べそかいてるAと和が目に入った。
「おぅ和来てたの？Aはどう？」
和「おつかれー翔兄。なんかねお腹の調子が悪いみたいだからちょっと診てたとこ。」
「そうなの？」
PCで状態確認して、処方も確認。
和「鉄剤の影響かなーと思ったんだけど。みぞおち辺りに違和感か痛みあるみたい。」
「いつからA？智兄に言った？我慢しないでちゃんと教えてよ、ね？」
首を横に振る。言い出しにくかったのかなー。
かなり心配かけたってわかってるからこれ以上言い出しにくかったのかも。
和「ハーベーそんなひどい数値じゃないから鉄剤止めて食事で様子見るのはどう？」
鉄剤の副作用の辛さ良く知ってるからこそだろうね和は。
「それでも大丈夫だと思うよ。ちょっとお腹診せてねA。仰向けなってパジャマちょっと上まで捲くってくれる？」
和が立ち上がりサッと手伝ってくれた。
「どの辺が変な感じする？」
そう聞いても返事がない。
和「みぞおちの辺りだよね？」
と聞くと、うんて頷いた。やっぱりAと和って何か特別なもので結ばれてる感じがする。
「そっかじゃちょっと触るけど痛かったり気持ち悪かったら我慢しなくて良いからね。」
頭ポンポンてしてあげると笑顔になった。
手冷たくないように擦り合わせてあったてめっと。
優しく優しく。
痛みはなさそうだけどやっぱり違和感はあるのかな少し眉間に皺を寄せて足モゾモゾしてる。
「変な感じするの？痛くはない？」
A「痛くはない。」
和「張ってる感じっぽいんじゃない？」
うんと頷くA。食事もしてないから鉄剤中止しようかな。
「じゃちょっとお腹の音聞くね。」
チェストピースもしっかり温めてからみぞおちに優しく置く。
腸音も聞いておこうと思い移動させる。しばらく昨日今日と食事してないから動きはちょっと鈍いけどちゃんと音聞こえるから大丈夫そうかな。
「はい、いいよ。」
聴診器外すと同時くらいに和がパジャマも布団も元通りにしてくれて。
ナースくらい気がつくんだから。
「じゃぁお薬やめて様子見ようか。他には何かないA？」
A「お腹空いたの...」
ちょっと恥ずかしそうに言うところが可愛い。
「そうかーお腹空いてきたのか。智兄に相談してみる。ご飯食べたほうがお腹の変な感じおさまると思う。」
ダイエットなんてしないでたくさん食べて元気いっぱいのAの方が良いよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 926人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
