ダイエットサプリ10 ページ10
Aサイド
目が覚めてあたりを見回してみる。
なんか頭ボーッとするし体も重たい。吐き気もする...
んんぅぅーー。
A！A？A。
次々に私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。知らない間に声漏れてたのかな。
和「A、聞こえる？聞こえたらこっち向いて。」
両肩をぎゅっと掴まれた感覚がしてより目が冴えた。
雅「気がついたねA。どう気分は？」
雅兄と和兄の顔が見えた。心配そうだけど嬉しそうな顔。
私そんなに心配かけちゃったのかな。
「きもちわるい...」
和「吐いちゃいそう？雅兄、膿盆取ってくれる？それから翔兄にも知らせてきてくれる？」
雅「オッケー。」
雅兄がカーテンを開けて出て行った。
「和にぃ。」
和「A、心配したんだよー。みんなの寿命が縮まったって言っても過言じゃないくらい。覚えてる？」
うーん、そういわれると...
「なんか数日お腹痛かったけど...それ以外はよく覚えてない。」
和「数日お腹痛かったってだけでみんなの寿命は縮まらないよー。」
和兄と話してたら足音がパタパタと聞こえてきた。
翔「目ぇ覚めたのー気分はどうA？ちょっとごめんねー。」
なんか久しぶりに翔兄の顔みたような気がするなって思ってたら、いきなり毛布捲くられてパジャマもまくりあげられそうになる。
慌てて阻止しようとしたんだけど
翔「これだけ心配かけたんだから大人しくしてなさいよA。」
笑顔だけど真面目な声でいう翔兄。大人しくしてることに。
翔「お腹痛いのはどう？この辺まだ痛いかな？」
言いながら右の上のほう触ってくる。アイテテテ。痛いよ。
雅「痛そうだね。まぁ肝臓ちょっと腫れてるし採血でも肝機能も腎機能もひどい数値だったから仕方ないか。」
翔「で、どうやったらこんなことになったのか説明してA。」
ベッドの縁に腰を下ろして笑顔を向けてくる。
するとまた足音がペタペタと聞こえてきた。
「A−−！」
潤兄と智兄が顔を見せた。
智「良かったーーA。もうー本当に心配させるんだからー。で、どうしたらこんなことになったのー？」
翔「それ、俺が今した質問。」
智「あ、そうだったの？」
潤「なんかサプリとか飲んでたりした？」
なんで潤兄こんなに勘が鋭いんだろう。
「会社の友達にお通じ良くなるサプリもらって飲んでたの。」
『やっぱりーーーー。』
お兄ちゃんたち全員の声が響いた。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
