ダイエットサプリ8 ページ8
和サイド
ふぁぁぁ〜とあくびしながら廊下に出る。
いつもよりちょっと早く目が覚めたけど二度寝するには危険な時間。
そう思ってみんなより少しだけ早く起きることにした。
早起きは三文の徳って言うけど何かいいことないかなー。
なんて頭ポリポリかきながら掻きながら階段を下りる。
顔洗おうと思い洗面所に向かう。開き放たれてるトイレのドア。
何気なく中をチラッと覗いたら、
A？！
びっくりして一瞬で目が冴えたよ。
吐いてるのか？
一通り吐き終えてぐったりしてるのかな？
ウンウンて声がかすかに聞こえてくるような。
「Aどうしたのー？気持ち悪くなっちゃった？昨日食べ過ぎちゃったかな？」
背中に手を当てて声をかけてみるもののあんまり反応がない。
ちょっと心配になり自分も床に座り顔覗き込むようにしてもう一度声かける。
「大丈夫？気持ち悪いのA？」
ん？あれ？なんか冷たい？
そう思って床を見ると濡れてる。
急に心臓がバクバクして大きな声でAの名前を呼ぶ。
「A！A！」
肩を揺すっても反応しない。
俺の声が大きかったのか階段をドタバタと下りてくる足音が聞こえてきた。
翔「どうした？」
雅「どうしたの？」
「起きてきたらこの状況で、Aが、Aが！」
翔「ちょっと和落ち着いて。昨日の夜、腹痛あったみたいだからタイレノール飲ませて寝かせたの。右季肋部に数日前から痛みあったみたいで。」
「失禁してるんだって。多分意識ないと思う。」
雅「はぁ？なんでー？おいA？」
翔兄も雅兄もようやく状況を理解してくれたみたい。
翔「とりあえず廊下に出して顔横向けて寝かせてあげて。和は声かけ続けてあげてね。痛みに反応するか胸骨グリグリして。雅はバイタル確認して。俺は薬何があるか確認してすぐに救急車呼ぶから。あと潤起こして、誰か！」
「じゅーーーん！じゅーーーーん！スタットコールゥゥゥ！」
大声あげるとドアがバンと開く音が聞こえたけど、Aはやっぱり反応しない...
潤「どしたの？A？」
バタバタと慌しく動く俺たちとは対照的にクタっと横たわったままのA。
翔「救急車すぐ来るって。バイタルは？」
雅「血圧100/58で脈75。呼吸は12、よびかけには反応しないね。」
「痛みには多少だけど反応してる。手動かしてるから。」
落ち着きを取り戻した翔兄と雅見てたら俺も少し落ち着いてきた。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
