ダイエットサプリ6 ページ6
翔サイド
潤が夜中に起こしにきて何事かなと思ったらAの様子が変だという。
階段降りながら簡単に話を聞くと、晩御飯食べすぎたことによる腹痛だと思ったんだけど、イマイチ反応が悪く意識障害？かも、と心配になったらしい。
消化不良で意識障害出るわけないよなぁ。
「生理痛ってことはないの？」
潤「わかんない。とりあえず本人と話できてないから。」
リビングのドアを開けてソファに近づくと、ウンウンと声は聞こえてくる。
「A、どうしたー？翔にぃだよ、わかったら手握って。」
ソファの横に座りAの顔に顔を近づけて呼吸を確認する。
うん、とりあえず大丈夫だね。
でも手は握り返してくれないなぁ。
「お腹痛いって言ってたの？」
潤「痛いとははっきり言ってなかったけど、和兄が聞いたときに食べ過ぎちゃったとは言ってた。」
「晩御飯何食べたの？」
潤「餃子とサラダと白菜と豆腐の煮物。」
「そっか。A−−、ちょっとお腹触るよー。」
大きな声で呼びかけてみるもやっぱりイマイチだな。
パジャマ捲くりあげてズボンも下げてっと。
普段からこれだけ大人しいと助かるんだけど。
と、思いながらも、ここまでしても抵抗しないってやっぱりおかしいなと少し不安になる。
「痛かったら我慢しないでねA。」
全体を優しくなでるようにさっと触ってみる。
痛みはなさそうだね、とりあえず。
もうちょっと深めにゆっくりと押さえてみる。
A「んんーーっ。うーーん。」
潤「痛いみたいだね。とりあえず痛みには反応するってことだよね。」
「ここら辺痛いのA？」
右季肋部痛か。
脇腹も触れてみるとやっぱり痛がる。
「この辺ぶつけたりしたA？何か心あたりある？」
A「痛いのぉ...翔にぃ...お腹痛い..」
潤「あ、意識はっきりしてきたかな。」
「多分痛みで鮮明になってきたんだと思う。お腹痛いのわかったよA。治してあげるから翔兄とお話できる？」
目を開けてこっちを向いたA。
意識はこれで大丈夫そうだね。
潤「良かった、ちゃんとわかるみたいだね。びっくりしたんだから、反応ないからさ。」
A「お腹ね、痛い...」
「この辺でしょ？」
触るとやっぱり顔しかめる。
「ぶつけたりした？捻ったとかは？」
首を横に振るA。
「晩御飯食べすぎたみたいだけど、そんな感じのお腹いたじゃない？」
A「2,3日前からちょっと痛かった。」
てことは晩御飯関係ないな。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
