ぐずぐず和2 ページ38
智サイド
「あれーどうしたの？」
リビング入ると雅がどうにかこうにかっていう体勢で和のこと抱っこしてあやしてあげてる姿が目に入ってきた。
雅「んーーわかんない。ぐずってるんだけど。とにかく抱っこ抱っこって。翔兄いつもよくあんな軽々と抱っこしてるねー。もう手痺れてきそう。」
潤「俺が代わるよ。雅兄明日オペで手が震えたら大変。はい、こっちにパスして。」
急いで上着脱いだ潤が雅から和を受け取ってる。
翔「熱ありそうなの？」
雅「はぁぁーー痛かった。」
両腕を数回曲げ伸ばしした後さすっている雅
「熱ありそうな感じしてる潤？」
潤「うーーん、そんな感じしないけどなー。」
「念のため熱測ろうか。」
雅「熱測ろうかなって思ったんだけど片腕だけで支えられそうになかったら、翔兄帰ってきたら測ってもらおうねって話してたの。」
翔「そうなの和？じゃ翔兄がお耳で測ってあげるね。」
年下の潤に抱っこされても抵抗することなくぎゅーーとしがみついてる和はまるで赤ちゃんみたい。
どうしちゃったのかな？
翔にはよく甘えるけど下の2人にこんな甘えん坊さんするなんて。
翔が体温計を戸棚から出して和に近づいて行った。
潤「ちょっとお耳くすぐったいけどすぐだからねー動かないんだよ和くん。」
柔らかい毛をくしゃっとしてもらい嬉しそうな顔してる。
こうやってみんなに構ってもらってそれですっきりできたら一番良いよね。
みんなが揃うリビングの光景ってやっぱりいいよね。
Aはいないけどトモ君と幸せそうにやってるし。
翔「お熱あるかなー。ピピピーー。お熱はー、36度7分。ないね。和どしたの？しんどいの？」
「熱ないならとりあえず安心だけど。疲れちゃったのかな。」
雅「俺が帰宅したときにはソファの上で丸くなってたよ。どこか痛いのー？とか一通り聞いてみたんだけど抱っこー抱っこーて言うだけだからとりあえず頑張って抱っこしてた。」
雅らしいな。
翔「俺が抱っこ代わるから潤は何か元気出そうなもの作ってくれる？」
今度は翔が和の抱っこの番。
あっちの腕からこっちの腕。
ピッタリという表現がまさにぴったりなおさまり感だな翔の腕の中。
潤「豚肉あったと思うからそれでさっぱり豚しゃぶはどう？たれに生姜少し混ぜたら元気でそうだし。」
冷蔵庫の中のもの把握してすぐにメニュー思いつくなんてさすが潤。
僕はただ突っ立って弟たち眺めながらニヤついてるだけ...笑。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年2月23日 20時
