手足口病(潤)10 ページ10
雅サイド
6時半の目覚ましでいつも通り起きた。
急いで部屋を出て潤の様子を見に行く。
「おはよー。調子はどうかなー？」
ささやきながらドアを開ける。
え？そんなとこでそんな格好のまま？
翔「あ、雅おはよう。様子見に来てくれたの？ありがとうな。この通りこうやって寝ちゃったの。」
ベッドを背もたれにして床に座ってる翔兄と潤。
翔兄の肩に頭乗っけて気持ち良さそうに眠ってる潤。
「いつから？」
翔「多分3時くらいから。最初はベッドで寝てたんだけどね、ゴロンドスンって床の上で寝てた俺の上に乗っかってきて。吐き気があったみたいなんだけど結局吐けずじまい。でも眠れたから良かった。」
「吐き気？お腹の調子も悪いってこと？」
翔「おそらく昨日追加したメチロンの副作用。全然熱下がらなかったから緊急解熱したの。」
「そうだったんだ。で今はどんな感じ？」
翔「まだ熱い。出勤する時に連れて行くよ。ちょっと熱測ってくれる？」
体温計をそっと潤の耳にいれる。
潤「むぅぅ..んぅぅ。」
起きないでーと心の中で繰り返してみるとむにゃむにゃ言ったけど目は覚まさないみたい。
ピピピ。
38度5分。
だめだ..下がってない、あんまり。
「38度5分。昨日よりはマシだけど。」
翔「まだそんなにあるかー。まぁ一日は救急でモニターするわ。とりあえずウイルスの特定もしなくちゃいけないから採血と喉のスワブ培養することになるし。」
「ライン2本とってしっかり水分補給したほうが良さそうだね。」
ぐったりと翔兄にもたれかかってる潤。
起こしたら可哀相だけどこのままだと翔兄も準備できないからね。
「潤起こすよ、翔兄もそんな格好のまま何時間もだったら疲れたでしょ？全然寝てない？」
翔「まぁ多少は寝たよ。俺は大丈夫。潤、起きてー。いったんベッドで寝んねして翔兄のこと待っててくれる？」
身体を離そうとしてもより一層ぎゅーーっとしがみつきにいく潤。
可愛いんだけどなーー。でものんびりしてるとみんな遅刻しちゃうから！
「潤、おっきしてくださぁーい。朝だよ。まだお熱高いから皆で一緒に病院行こうね。一日翔兄がそばにいてくれるってよ。」
悪いと思いながらも体何度か揺すると目を覚ました潤。
潤「ううぅぅーー翔にぃーー抱っこーー。」
あーあー朝起きてすぐに抱っこ連呼。
翔「潤、着替えてくる間だけ待っててくれる？すぐだから、ね？ここでごろーんして待ってて。」
翔兄と2人で潤の身体を持ち上げてベッドに寝かせる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
