風邪ひき潤くん13 ページ47
和サイド
それぞれ交代でシャワーもして寝ようかなって時間。
時計を見ると12時半。
あれからケホケホ咳は時折してるものの目を覚ますことはない潤。
起こそうかなどうしようかなぁと悩む。
翔「そこまで苦しそうじゃないよ。そんな心配しなくても良いと思うから和も早く寝なさい。皆ここにいるから咳酷くなったらすぐに対応できるし。ちゃんと薬もスタンバってるしさ。」
急にお兄ちゃんぶるんだから翔兄ったら。
でも翔兄にそういわれるとすごく安心できるから不思議だよね。
「うん、そだね。じゃ寝よっか。お休みなさい。」
智「お休み。ちゃんと寝るんだよ和。寝不足になったら季節の変わり目だし和が体調崩しちゃうことになっちゃうよ。」
上2人は本当に心配性なんだけどそれが嬉しかったりする。
たまにはみんなでリビングで雑魚寝も悪くないな。
目を閉じるとあっという間に夢の中へ。
ガサガサ、ゴソゴソ。
翔「あ、ごめん、和起こしちゃった？」
スマホの明かりだけで何やらゴソゴソしてる翔兄がうっすらと見えてきた。
翔「いいよ和は寝てて。ちょっとさ潤がしんどそうだからネブライザーしようと思ってさ。」
目が慣れたきたら潤がソファを背もたれにして上体を起こしてるのが見えてきた。
「咳酷くなってきたの？それともゼーゼーしてきた感じ？」
翔「咳がちょっと重たくなってきた感じかな。痰出てきたのかもね。熱はそんな変わってないと思うけど。でも測ってないからわかんない。」
手際よく薬液をシリンジに引いて準備してる翔兄。
なるべく静かにしてるのは智兄起こさないようにって思ってるんだろうね。
「潤、息するの苦しい？この辺重たい感じする？」
眠たそうなんだけど、でも苦しくて眠れないっていう状態っぽい。
胸の辺りをさすりながら聞いてみる。
潤「ゲホゲホ...」
あーあーこの感じだと苦しいだろうな。
でもこの咳の音だけで目が覚めた翔兄はさすがだね。
翔「気管支拡張剤ないけどリンデロンで大丈夫でしょ？」
「うん。脈拍数だけ気をつけておけば大丈夫だよ。」
翔兄の準備が整う間に胸の音だけ聞いておこうと思い聴診器を探す。
でも暗闇でよく見えない...
翔「はい、これ探してるんでしょ？」
翔兄が差し出してくれた。
何でもテキパキ同時進行できるのってやっぱり救急で鍛えられたスキルなんだろうな。
Tシャツを捲くって手を滑り込ますと汗ばんだ体に触れる。
「すぐ楽にしてあげるから頑張ってよー。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
