兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ46)

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風邪ひき潤くん12 ページ46

翔サイド

横になったら咳出てきちゃった。
折角眠れてたのに起こしちゃうかな。

「起こしたほうが良いかな？」

ケホケホしてるけど目が覚めるほど呼吸苦があるってわけでもなさそうなんだけど。

和「ぜぇぜぇしてそう？」

和に聞かれてそっと潤の胸の上に手を当ててみる。
咳き込んだときに少し重たい感じがする。

「ちょっと重たそうな感じはするかなーってとこ。」

和「ちょっと呼吸音だけ聞いておこうか。起こさなくても良いけど、後から苦しくなって目が覚めちゃったら可哀相だね。ネブライザーまだあったっけ？最近出番なくてほとんど在庫チェックしてないんだけど。」

智「ちょっと確認してみるね。和は胸の音聞いてあげて。」

智兄がドクターズバック取りに行ってくれた。
和が聴診器プラプラと振り回しながらこっちに近づいてくる。
子供がおもちゃの聴診器で遊んでるみたいに見えちゃう...笑。
立派な呼吸器のドクターなのにねー。

和「何ニヤニヤしてるの翔兄？」

「ん？別にニヤニヤしてないよー。和が聴診器持ってるとおもちゃみたいに見えるなーって思ったの。」

そういうと急に口尖がらせた和。

和「なんでよーー。そうやってすぐに俺のこと子供扱いすること多いけど、俺だって立派なドクターなんですけど！」

「知ってるよ。頼りにしてますよ和先生。ほら、潤咳コンコンしてるから診てあげて。」

和「言われなくてもわかってます！ちょっとTシャツ捲くってあげてくれる？起こさないようにね。」

Tシャツ一枚だけとは言え服の上からではなくちゃんと地肌に聴診器当てる和。
ちゃんとしたドクターってそういう基本をきちんと守るんだよね。

「潤、起きないでよー。和がもしもしーってしてくれるからねー。」

なるべくそっと捲り上げる。

ゆっくり時間をかけて丁寧に聴診する和の横顔は真剣そのもの。

肺野全部でしっかり聞いてる。
救急だとね、適当ではないけれどやっぱり大雑把になりがち。
基本的に命に関わらなければオッケーみたいなところあるからね。

その点、内科医の和と智兄はちょっとしたことでもそれが患者さんの苦痛になるのならどうにかして取り除いてあげたいって思うタイプ。

ドクターズバックを持ってリビングに戻ってきた智兄。
それと同時くらいに聴診を終えた和。

智「ソロコーテフは切らしてる。リンデロンならあるけど。どんな具合？」

和「今すぐ起こさなくても良いけど聴いた感じだと朝まではゆっくり眠れなさそう。」