風邪ひき潤くん5 ページ39
翔サイド
「お待たせ〜。潤どうしたー？」
和の外来診察室に入ると診察台にごろんと寝転がってる潤と机に向かいカルテ入力している和がいた。
和「休憩のところごめんねー翔兄。なんか風邪ひいたらしいんだけど。それ以上のことはよくわかんない。見ての通り。」
くるっと向き直ってちょっと困った顔して見せる和。
こうやって見ると和も立派なお医者さんだねーてまぁ当たり前か...
「熱はないんだよね。風邪の引き始めてなんかだるいとかなのかな？」
和「なーんにも症状も言わないからさ...熱もやっと測らせてくれた感じ。潤、ほらこっち向いて。翔兄来てくれたよ。」
潤の肩をポンポンと叩きながら優しく声をかけてる。
潤「んーーーーっ。」
和「んーーー、じゃないの潤。ほらお顔見せて。翔兄が診てくれるって。」
「潤、どしたの？どっか痛いところあるの？」
肩ポンポンしながら聞いても一向にこっちを向く気配はない。
和「ここでしばらくこうやって寝かしてても良いんだけど、診察台って硬いしさ。ゆっくり体休まらないと思うんだけど。」
「そうだよね。とりあえずどういう状態なのか診たいんだけどなぁー。潤、こっち向いてお顔見せて。」
ゆっくりコロンと転がった潤。
口むぎゅーって閉じて、くぅーくぅーって言ってる。
いやめっちゃ可愛いんだけど。
和「お、やっとこっち向いてくれた。じゃぁ翔兄に診てもらおうね。」
そう言いながら和が潤のネクタイを取ってシャツのボタン外して下に着てるTシャツもズボンから引き抜いた。案外大人しくされるがままの潤。
和の机の上からディスポの舌圧子をひとつ取る。
ペンライトはポケットに入ってるしっと。
「はい、じゃお口あーんして。」
横向きに寝てるからめっちゃ見難いんだけど、床に膝立ちになって目の高さをあわせる。
和「潤、あーーーんだよ。おっきいお口開けてよ。」
気がついたら和も隣で同じ体勢になってる。ちょこんと診察台に置かれた手がめっちゃ可愛いの。
和「腫れてないね喉。」
すっかり和の手ばっかりに気を取られてた俺、潤の喉ちっとも見てなかった。
「ああほんとね。大丈夫そうだね。潤、喉腫れてないよ。」
和「じゃぁ次はもしもししまーす。」
ちょっと強引にTシャツ上まで捲くりあげた和。
嫌がるかなと思いきやお兄ちゃん2人に付きっ切りで診てもらって案外満足してるのかもね。
「仰向けにしてくれる？この体勢だとやりにくいや。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
