兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ35)

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風邪ひき潤くん1 ページ35

智サイド

当直明けので体も重くだるい...

でも翔から雅が熱発と腹痛で救急で一晩様子見たから、引き継いでーって連絡が来て。

可愛い弟の具合が悪いんだもん、少々の疲れなんてへっちゃら。

「お疲れさまー翔。雅の具合どう？」

着替えを済ませてから救急センターまで行くと私服姿のままの翔がせわしなく動き回っていた。
シフト外でもそりゃ働いちゃうよねー。

翔「あ、智兄。当直お疲れ様。疲れてるところ悪いんだけど雅のことよろしくねー。結局腹痛の原因わかってないんだけど、熱は少し落ち着いてきた。CRP13だった、明け方3時くらいの時点で。」

「そんなに？急性疾患じゃない？」

翔「そう思ってエコーもしたんだけど虫垂腫れてないし、胆嚢も大丈夫そう。採血データ見る限り肝臓も腎臓も問題ないよ。触った感じもデファンスないし。とりあえず輸液と抗生剤いれてる。今まだ眠ってると思う。目が覚めて痛み訴えるようなら鎮痛剤追加してあげて。」

「炎症反応下がるまでは入院させる感じ？」

翔「そう思ってるけど後は智兄に任せるよ。外科の出番はなさそうだから消化器内科で数日面倒見てくれたら助かる。」

「折角久しぶりの休み楽しんで今日からまた仕事再開って思ってただろうにね。」

翔「本人は仕事行くつもりしてたみたいだけどね。」

「まあその採血データなら無理だね。じゃ様子見てくる。翔はこのまま仕事？」

翔「うん。シャワーして着替えてそのままシフト。潤が雅にずっと付き添ってくれてる。そろそろ潤も用意しないと外来始まるまでそんなに時間ない。」

「了解。潤もお疲れのところこのまま外来かー。皆タフだねー。もういい年なのにね。」

そういうといきなり大きな声を出した翔。

翔「ああああ！！！！」

「ちょっと！何、翔。いきなりびっくりするじゃん。」

翔「潤の誕生日だよ！誕生日。しかも昨日...」

「あ、ほんとだ....忘れてたの僕たち？いつもは潤が覚えててくれるから。」

翔「今夜、何かしよう！あ、でも雅が入院中だわ、どうしよう。」

「とりあえず今顔見に行ったときにおめでとうって伝えておく。長男の役目です！」

翔「雅が落ち着いたら皆で飯行こうっていうことにしよう。」

そんな心配そうにしなくても潤怒ったりしないのに。ふふふ。