兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ28)

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大丈夫、雅?4 ページ28

翔サイド

昼過ぎに潤からメッセージが届いてた。

『雅兄、食べ過ぎで腹痛と嘔気。吐いてないけど結構辛そうな感じしてる。何かあったらまた連絡いれまーす。』

その後連絡来ないからまぁたいしたことないんだろうけど。
とりあえず胃薬何種類かと点滴パックだけカバンに入れた。
水分補給できてないと一気に脱水起こすからねこの季節。
健康な成人男性だからって油断は禁物。

「ただいまー。雅の具合どう？食べすぎたんだってね。またはしゃいだんでしょー。」

クーラーの効いたリビングに足を踏み入れる。

ソファの横に潤が膝立ちになっておしぼりで顔拭いてあげてる。

潤「おかえり翔兄。なんか熱出てきたみたいなんだけど。」

そう言って不安そうな顔を向ける潤。

「そうなの？食べすぎで熱は出ないね。雅、どうした？」

潤の隣に腰を下ろすと、うんうん唸ってる雅が目に入った。

「どこか痛いところあるの？お昼ごろ吐き気あったみたいだけど、今はどう？潤、体温計持ってきてくれる？」

潤が立ち上がって体温計を取りに行ってくれている間に雅の手首に指を沿わして脈を診る。
確かに熱ありそうだな。腕時計に目を落としながら脈拍を数える。

「雅、大丈夫かー？」

声かけしてるんだけどイマイチ反応してくれない。
それだけどこか辛いところあるのなら心配だな。

潤「はい体温計持ってきたよ。雅兄、耳に体温計入れるよー。」

「脈は88だね、強さもリズムも問題ないよ。熱はどうかなー38度はなさそうだけど。」

ピピピピ。

潤「熱はねーうわ結構あるよ。38度2分。」

まじか。まさか熱中症とかじゃないよな。

「水分補給しっかりしてた？ずっとこのクーラー効いてるリビングにいたの？」

潤「なるべくお茶はこまめに飲ませてたよ。ほとんどここにいるよ。昼間に吐き気あったときだけしばらくトイレにいたけど。それでも20分もいなかったはず。あとはずーっとここ。」

「てことは熱中症ではないか。ねぇ雅、お腹の調子はどう？」

肩強めに叩いて反応を見る。

雅「だ、大丈夫。食べ過ぎちゃった...」

「熱38度2分あるからただの食べすぎの消化不良じゃなさそうだけど。今、お腹痛いか？」

雅「い、痛い...うぅ、はぁはぁはぁ。」

少し速い呼吸をしながら身体を丸くする雅。

潤「昼間は痛いとは言ってたけど、ここまで酷くなかったよ。」

「ちょっとお腹診せてよ雅。仰向けになろうね。」

潤がゆっくりと雅の身体を動かしてくれるんだけど、動くと痛いのか唸ってる。