大丈夫、雅?2 ページ26
潤サイド
「はい、これハーブティーね。ノンカフェインでお腹にも優しいから。あんまり熱いのだと胃に良くないだろうから少しぬるめにしておいたよ。」
ソファでゴロンと転がってる雅兄。
時計を見ると1時半。昼時だけどおそらく何も食べないだろうな。
食べないでお腹休めたほうが良いだろうし。
雅「ありがとう。本当に潤て色々詳しいよねー。いつ勉強してるの？ハーブとかさ漢方とかさ。」
「患者さんに聞かれること多いからかなー。比較的若い20代30代の患者さんだと薬には抵抗あるけど漢方とかハーブとかなら試したいって人多いからねー。それで勉強するっていうか調べるようになったのが始まり。お昼ごはん何も食べないよね？」
雅「うん、さすがにこれ以上胃に負担かけるのは良くなさそう。」
「もし後から何か食べたくなったら遠慮なく言ってね。じゃこの漢方、半夏瀉心湯、消化不良を助ける効能のあるの飲んで。」
雅「何？なんて？」
「はんげしゃしんとう。」
雅「あ、はい。」
素直に飲んでる姿が可愛い。
「あくまでも消化不良用だから原因が他にあったら効かないと思うし、いずれにしても症状軽くならないならちゃんと翔兄か智兄に相談してね。もたれる感じするの？」
薬飲み終わってお腹を両手でさすってる姿を見ると少し心配になる。
雅「うーん、消化が追いついてなくて痛いんだと思うんだけどなぁー。まあしばらく様子見るわ。ありがとうね潤。」
そう言って目を閉じて寝返り打ったのでそっとしておくことにした。
まぁ熱もなさそうだし早い話物理的な問題ってことだよね。
消化のスピードと食べたスピードのバランスが悪かったってこと。
じゃ俺は自分のランチでも作ろうかなー。
暑い日が続くからついついそうめんとか楽チンなものになりがちだけど栄養もちゃんと摂らないといけないからなー。
何にしようかなーとキッチンに足を運び冷蔵庫を開ける。
夜には全員揃う予定だから久しぶりに得意のイタリアンにしようかな。
ならランチは軽くても良いか。
で、結局そうめんゆでてる俺...
夜皆で美味しく食べればよいんだから。
雅兄どうしてるかなとふと顔を上げたのと雅兄がソファから慌てて立ち上がるのが同時だった。
「どうしたの？」
お腹抱えて口元両手で押さえてバタバタと走っていく。
吐いちゃいそうなのかな。
もしくは半夏瀉心湯あわなかったとか？
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
