風邪ひき潤くん7 ページ41
和サイド
翔兄が潤のこと診てくれてそんな心配することじゃないから様子見ようかって。
俺も翔兄もランチまだだし、とりあえず呼吸器の処置室のベッドに潤を移動させた。
コンビにまで翔兄がランチ買いに行ってくれてる。
「潤はお腹空いてない？何か欲しいものあったら翔兄に電話して買ってきてもらうよ。」
ベッドの上から俺のことじーっと見つめてくる潤。
潤「スパゲティたべるぅー。」
ん？お腹の調子イマイチなんじゃないの？
でも本人が食べたいなら良いか。
「スパゲティが食べたいの？お腹大丈夫なの？」
潤「たべるぅぅーー。」
「わかったわかった。じゃぁ翔兄に電話しようね。何スパゲティが良いの？ミートソース？」
うんうんと嬉しそうに頷く潤。可愛いなぁほんとに。
「もしもーし翔兄？まだコンビニにいる？潤がねミートソーススパゲティ食べたいんだって。」
了解！ってコンビニでどんだけ大きい声出すんだよって言うくらいのボリュームで返事がきた。
翔「お待たせ〜。食おう、食おう、昼飯みんなで食おうぜぃ！」
パタパタと足音とまたボリューム狂った大きな声が聞こえてきた。
潤「スパゲティ、あーーーん。」
翔兄まだ到着してないのに口あけて待ってる潤...
「潤、体起こさないと食べられないよ。」
そういうとタオルケットをガバっと捲くって起き上がった潤。
そんな調子悪そうじゃなくて良かったけど、今これ全部食べて後から具合悪くなって吐いちゃうとかにならなきゃ良いけどね。ちょっと心配。
潤「翔にぃ、あーーーん、あーーーんなのぉーー。」
翔「自分で食べれるでしょ潤。はい、これフォーク。和は何時まで休憩なの？午後から病棟？」
「1時半まで。2時から会議。だから実質2時まで休憩しちゃっても全然平気な感じだよ。午前の外来のカルテ入力も終わってるし。翔兄は？」
翔「俺も1時半まで。あと30分あるから昼飯食うには十分だね。」
潤のベッドの隣のベッドに2人で腰掛けて話してると潤があーん、あーんと声をあげている。
「ほんとに甘えたさんだなー。一人で食べれないの潤？」
潤「できなーい。あーんなのー。」
自分で食べる気は全然ないらしい。
翔「わかったわかった潤。じゃぁあーんしてあげようなぁー。」
そう言って翔兄が自分のお弁当持って潤のベッドに移動しちゃった。
なんか翔兄取られちゃったみたいでちょっと悔しい。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
