肺炎(翔)3 ページ16
和サイド
最近喘息も出てなくて調子良かった翔兄。
でも連日の猛暑で熱中症の搬送も多いだろうし救急で一日仕事してたらそれだけでかなりの疲労がたまるだろう。おまけに天気も不安定で梅雨が明けたと言ってもほぼ毎日雨...
雨が続いてじめじめするとどうしても喘息出やすくなっちゃうからね。
「翔にぃー風邪ひいたのぉ？」
ドアを開けて中に入るとベッドの上にコロンと転がってる。
潤「さっきからあの体勢なんだよね。」
「どっか痛いのかな。お腹痛いとか？」
潤「わかんない。翔兄、大丈夫？」
確かに部屋に入ってきたの気づいてるはずなのに全然こっち見ないし声も出さない。
寝てるわけではないと思うけど。
「ちょっと熱測ろうね。」
ベッドに腰を下ろして顔を覗いてみる。
耳にそっと体温計を挿しこむ。
「お腹痛いの？智兄呼んでこようか？」
わずかに首を横に振る。
「風邪引いちゃった？」
コクンと頷く。風邪引いたっていう自覚はあるのね。
そうしてるうちにピーっと体温計が鳴った。
潤「何度？」
心配そうに潤が覗き込んできた。
普段元気いっぱいの翔兄が元気ないと本当に心配になっちゃうよなー。
「38度2分。結構な熱だね。翔兄、熱あるよ。頑張って潤が持ってきてくれたお茶飲んで。一度からだ起こそうね。」
潤が身体を支えて起こしてやろうとすると顔をしかめた。
やっぱりどっか痛いんだな。
翔「ケホケホケホ...ゲホゲホ..んんんぅぅぅーーーー」
咳き込んだと思ったらより一層からだ丸めちゃった。
「どしたどした？どこが痛い翔兄？」
目をぎゅーっと瞑って痛みの波が引くのを待ってるみたい。
潤「ね、なんかちょっと様子が変でしょ？」
「だね。咳するとどこかに響くのかな。翔兄体起こせる。頑張ってよ。潤に支えてもらうから力入れなくていいからね。」
潤がゆっくり優しくわきの下に腕を入れて体を起こす。
枕を挟んであげてっと。
翔「んぅ。ケホケホ。」
潤「はいこれ。お茶飲める？熱高いから頑張って飲んでね。」
ストローを挿したペットボトルのお茶を口元までもっていってあげてる潤。
頑張って咥えてチューチューと吸ってる。
一通り水分補給するのを待ってから色々話聞かなくちゃね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2015年7月15日 21時
