兄達と旦那さんはスーパードクターズ 24 (ページ1)

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手足口病(潤)1 ページ1

翔サイド

「40℃近い熱出してるんだって？」

駅からの帰り道、雅からメールを受信した。

どうやら潤がダウンしてしまったようだ。

40℃近くある熱、かなりしんどいだろうと思い状況を聞くために電話している。

『俺も30分ほど前に帰宅したところなの。潤の靴があるのにキッチンにいないから部屋覗いたら寝込んでた。』

「熱以外の症状は？本人はいつから気づいてたの？今朝は特に変わった様子なかったけどな。」

『なんとなく熱があることはわかってたみたいだよ。でも測ってないっていうから今測ったら39度7分。体がだるくてあっちこっち痛いって。インフルエンザ？でも時期じゃないよね？』

確かにインフルエンザの時期ではないけど絶対にかからないとは言えないし。
それよりも今の時期は熱中症が大半。子供ならプール熱やら手足口病。
でも大人はなー。

「熱中症ではなさそう？意識朦朧としてるとか手足しびれるとか吐き気とかはない？」

『汗かいて辛そうだけど呼びかけには反応するよ。気をつけて水分は摂ろうとしてたみたい。枕元にスポドリのペットボトル置いてある。』

「とりあえず水分補給こまめにさせておいて。あと10分もすれば俺も家に着く。あちこち体の痛みも強いみたいなら解熱剤飲ませても良いよ。」

電話を切った後あれこれ考える。

急な発熱ねー。過労でさすがに40℃近い熱は出ないだろうし。

コンビニに寄ってスポーツドリンク買って帰ろうか。
家に点滴のパックあったっけー？最近ちゃんとドクターズバッグの中身確認してないから曖昧だ。

「ただいまーー。」

玄関を開けて大きな声を出すとリビングから雅が出てきたところだった。

雅「お帰りなさい。痛み止め飲ませようと思って。ランチもあんまり食べられなかったみたいだから、あんまり強いの飲ませられないけど。」

「そっか。だいぶ辛そう？」

階段のぼりながら雅に聞く。

雅「そうだね。息もあがってる感じ。全身が筋肉痛みたいだよ。潤、開けるよー翔兄も帰ってきたよ。」

「ただいま潤。しんどいなぁ。急にどうしたんだろうね。いつから具合悪かったの？」

潤「はぁはぁはぁ...い、痛い..」

「雅がお薬持ってきてくれたから頑張って飲もうね。体起こせる？」

この暑い中悪寒がするのか布団を首までかけている。

潤「無理...動けない、痛い...」

痛み止めの注射あれば良いけどなぁ。

「雅、ドクターズバッグの中身確認して。足りないもの和か智兄に連絡して持って帰ってきてもらって。」