扁桃腺炎(潤)7 ページ7
和サイド
潤「これ、やぁのーー。」
点滴の入ってるところをしきりに気にして外してくれと訴える潤。
「だめだよー。これで潤の体にねお薬送ってるんだよ。お熱も下げなきゃいけなし喉痛いのもいやでしょ？」
潤「やぁ..でもこれもやぁ。」
漏れてはないはずなんだけどなぁ。
「痛いの、ここ？」
点滴の針が入っているところに優しく触れて聞いてみる。
翔「漏れてはなさそうだよ。手も浮腫んでないし。グッパグッパしてみ、潤。」
そう言われて手を閉じたり開いたり素直にしている。
潤「やぁ...」
翔「いやって言われてもなぁ。お熱も高いし喉も痛いでしょ？今晩頑張ったら明日は取ってあげられるかもしれないよ。でも今日は無理かなー。」
潤「...ぐすん、意地悪...翔にぃ意地悪言うの。」
「意地悪言ってないよー翔兄は潤のお熱下がるようにってお薬入れてくれてるんだよ。」
潤「..やぁーっ。ふぇふぇ...んーーんーーぅぅぅーー。」
熱が高くて体がだるくてかなり機嫌悪いな。
まあ仕方ないけど。
自分で少しでも飲めたら良いんだけど。
あれだけ喉が腫れてると飲み込むのも一苦労だろう。
「喉渇いてない潤？何か持ってこようか？」
潤「喉痛いのぉ...これいやぁ〜。」
折角気持ち紛らわしてあげようと思ったのにまた腕を指差しながら嫌だと訴える。
翔「だーめ。ほら寝んねしなさい。ここにいてあげるから。早く寝んねしないと明日になってもお熱下がらないよ。お熱下がらなかったら病院行って採血して点滴してってしなくちゃいけなくなるぞ。」
潤「...」
潤の目に涙がみるみるうちに溢れてきて今にも流れ落ちてしまいそうだ。
「寝んねしてお熱ちょっとでも下がったら痛いことしないから、ね？ほぉら、お目目閉じてごらん潤。」
優しくゆっくりゆっくり胸のあたりをトントンしてあげるとだんだん瞼が重くなってきたようでやっと目を閉じた。
翔兄がおでこにそっと触れている。
翔「まだまだ熱いわ。うーん、一晩で下がるとは思えないね。大人になってからの高熱って本当にめっちゃしんどいもんなー。しかも潤って結構喉やられること多いしさー。扁桃腺炎よくなるよなー。」
確かに潤は兄弟の中でも一番扁桃腺炎になってる回数も多いように思うな。
「じゃ明日は病院？」
翔「まぁ1人で家に置いておくわけにはいかないねこの状態で。」
はぁ、ものすごい嫌がって大泣きするだろうな...
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年10月12日 21時
