お誕生日旅行(和)7 ページ43
潤サイド
「ハッピーバスデー、ディア〜智にぃ〜。ハッピーバスデー、トゥーユー♪」
別にケーキがあるわけじゃないけど、豪華な料理が机の上に所狭しと並べられた。
翔「うわーーうまそーー。貝もめっちゃいっぱいあるじゃん。」
翔兄は智兄の誕生日のお祝いのことも忘れて目の前のご馳走に目を奪われている。
智「本当に美味しそうだなー。ビールもグイグイ飲めちゃいそう。」
「それが醍醐味だよね。家にいると、ついいつ呼び出されるかわからないからなんとなく遠慮してるところあるけど、今日と明日は飲み放題！」
智「全員揃って、トモ君はお仕事だけど...旅行に来れて誕生日祝ってもらうなんて、本当に最高だよー。僕、泣いちゃいそう。」
そう言いながらウルウルしてる智兄。
年取ったなぁ。
雅「早く食べようよー。智兄も泣かないで、ほら食べよう、ね？」
隣に座ってる和兄がなんとなく大人しい気もするけど、お箸に手を伸ばしている。
食欲あるなら大丈夫かな。
「A、足痛いのは大丈夫？」
A「うん。平気だよー。このお料理みたら痛いの忘れちゃった。」
なら安心だ。良かった、酷くならずに。
智「じゃ皆でいただきますしようか。」
って、雅兄と翔兄はもう食べ始めてるよ...
雅「もう食べちゃったよー。いっただきまぁーす。」
翔「いただきまぁーーす。」
子供みたいな2人。
和「いただきます。」
隣の和兄はちゃんと手を揃えていただきますしてる。幼稚園の給食の時間みたい。
それにしては豪華な食事だけどね。
A「美味しいねー。お刺身最高に美味しい！」
お刺身とかお寿司大好きなAにとったら最高だろうね。
「ほんとだ。すごい新鮮だね。おかわり欲しいくらい。」
翔「なんでこういう料理のお刺身って量少ないんだろうね。もって舟盛で持ってきてくれても良いのに。」
そういう翔兄のお皿を見るともうお刺身空っぽだし。
和兄のお皿をチラチラ横目で見てる。
「翔兄、自分の食べちゃったからって和兄の取ったらだめだよ。」
智「横取りはいけませんよ、翔。」
翔「赤貝だけ、ちょうだい？ね？和、お願い。」
頼み込んでる姿が可愛い。
和「いいよー。でも赤貝だけね、後は俺食べたいもん。」
智「和もそんなに甘やかさなくて良いよ翔のこと。ちゃんと食べたいだけ食べなさい。」
智兄がお母さんみたいに見える、笑。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年10月12日 21時
