お誕生日旅行(和)6 ページ42
翔サイド
畳の上で寝転がってたらあっという間に睡魔が襲ってきた。
このまま寝たら風邪引くかな。
そう思って重たい身体を起こして布団を出すことに。
「智兄もそのまま寝たら風邪引いちゃうかも。掛け布団だけでもしなくちゃ。枕はいる？」
智「ん？あ、ありがとう。寝転がったらあっという間に寝そうになるね。危ない危ない。和もお布団と枕いるでしょ？」
智兄の横でコロンと丸くなってる和。可愛い寝姿だなー。
「はい、これ智兄の布団と枕ね。で、こっちが和の。寒くない？で、これが俺の。じゃ仲良く寝ようか。大浴場行った2人はしばらく帰ってこないと思うし。Aも部屋の鍵持って出たよね？」
智「そのはずだけどなー。もし持ってなくてもノックしてくれたら最悪誰かは気づくでしょ。」
「いや、わかんないよー。こういう休みのときってさ本当にリラックスしてるから爆睡しちゃうかも。」
ちゃんと鍵持って出るように確認しておけば良かったな。
「和、もう寝ちゃってるのかな？」
すーすー寝息が聞こえてる。
智「そうみたいだね。さっきちょっと具合悪いのかなーって思ったけど、今の感じだと大丈夫そうだね。」
「ね。なんかお腹気にしてるのかなって思ったけど。まあ晩御飯のときにどれだけ食べれるかちゃんと見てたほうが良いだろうね。なんせ我慢しちゃうから和は。それに特にみんなでの旅行台無しにしたらいけないって思ってるだろうし。」
智兄と和のことを話してると鍵があく音が聞こえた。
智「あれ？もう誰か帰ってきたよ。」
「ちょっと見てくる。」
ドアの前に着くとちょうどドアが開かれた。
「A、早かったね。寒かったの？1人でお散歩しても楽しくなかった？」
智「お帰りA。」
A「足、ひねっちゃったみたい...」
「あらら。どっちの足？体重かけないほうが良いよ。ほら掴まって。」
Aを椅子に座らせて、前に座って俺の太ももにAの足を乗っける。
A「い、痛いよ。もっと優しくしてー翔兄...」
「ごめんごめん。骨は大丈夫そうだけど。ちょっと熱帯びてるね。酷くなるといけないから冷やそうか。」
智「氷嚢作ってくるから大人しくしてるんだよA。」
「どうやって捻挫したの？」
A「足滑らせてこけないようにしようと思ったら、グキってなった。痛かったのー。」
「はいはい、じゃ痛いの痛いの飛んでいけーしてあげるね。」
甘えん坊のA、やっぱり可愛いな。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年10月12日 21時
