お誕生日旅行(和)3 ページ39
翔サイド
「和とAはこれ飲んでよ、念のためね。酔い止めのお薬。」
差し出すと素直に二人とも薬を飲んだ。
智「和、昨日遅かったからまだ眠たいでしょ。到着するまでゆっくり寝たら良いよ。」
和「うん、ありがとう。」
そう言うと助手席で目を閉じた和。前の席のほうが酔いにくいからね。
「Aは温泉って言っても結局は1人でお風呂入ることになるけどつまらなくないの？」
素朴な疑問だったんだよね。
俺らはわちゃわちゃしながら、特に雅と俺は大はしゃぎで大浴場とか行くからさ。
A「1人でのんびりできて良いよ。のぼせちゃいそうになって怖いときあるけど。」
「そんなこと言わないでよー。1人で大浴場に行かせるのが怖くなるじゃん。倒れて頭打ってたらどうしようとか。」
潤「大げさだってー翔兄は。Aだって子供じゃないんだから。ところでさ、6人も大人が泊まれる部屋よくこんなギリギリで予約できたね。」
「うん。離れで寝室も3つに分かれてるんだって。俺としてはひろーい部屋で全員で布団並べて寝るっていうのが良かったんだけど。」
雅「翔兄はいびきすごいからヤダよー。」
「えーー。俺1人で寝ろって？やだよー。じゃんけんして勝った人が誰と寝るか決める？そうかグーチョキパーでペア決める？」
智「グーチョキパーで決めようよ。なんか色々楽しみになってきたなー。」
雅「智兄のお誕生日のお祝いも兼ねた旅行なんだから智兄は指名できるようにしようよ。誰と寝たい？」
「なんかその聞き方選びにくいよ。」
智「えー僕が決めていいの？じゃぁ、翔と寝る。」
潤「まじで良いの？いびき始まったらすごいよ、本当に。」
智「良いの良いの。」
「智兄優しいー。じゃ俺はもう決まったから後の4人でペア決めてね。」
A「私、和兄がいいなー。」
雅「えーーー。じゃ俺、潤と寝ることになるの？」
潤「俺じゃ何か不満なの、雅兄？Aは多分和兄が良いって言うと思ってたよ。なんとなく。」
「和もAに選んでもらったって知ったら嬉しいんじゃない？てか、随分静かだけど和、大丈夫そう？」
運転席の雅に聞く。
雅「顔窓のほうに向いてるから表情見えないけど気持ち良さそうな寝息聞こえてるよ。」
そうか。とりあえず道中くらいゆっくり体休められると良いね和。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年10月12日 21時
