扁桃腺炎(潤)4 ページ4
潤サイド
「やだ...いやぁ..やぁ..」
和兄ったら帰ってきたと思ったら良い子良い子もしてくれない。
喉見せて、口大きく開けて、もしもしするよ...
ちっとも優しくしてくれない。
和「そんなにイヤイヤ言ってたらずーっとお熱でしんどいままだよ潤。ほら、ちょっとちゃんと上体起こしてよ、ね？すぐ終わりにするから。そしたら寝んねしたら良いからさ。じゃないと夜中お熱高い高いなったら病院行かないとだめだよ。」
「や...ケッホケホ、ゴホゲホン。」
和「ほら咳も出てるし。お熱高いのなんでかなーって和兄に診せて、ね？はい、お口あーんしてくださぁい。」
「んーーーっ。」
和「いやいや..んーっじゃなくてあーん、潤は本当に最後まで抵抗するんだからー。お口あーんだけでしょ？痛いことないよー。」
だってもうすでに喉痛いんだもん。
めっちゃ痛いんだもん..ぐすんぐすん。
ごっくんするたびにすんごい痛いんだもん。
雅「輸液パック1つだけならあるよ。他に何か必要なものありそう？一応バッグごと持ってきたけど。」
黒い大きいドクターズバッグを床の上にドスンと置いて和兄の横に腰をおろす雅兄。
和「ありがとう。何が必要かわかんない。わがまま潤くんはまだお口開けてくれないから。」
雅「え？そうなの？和兄帰ってきたら診てもらおうねって言ってたじゃん、潤。」
「や...」
和「ね？ほーら、あーーーん。」
「んーーーっ」
雅「ほんとだね...潤、じゃもう点滴しちゃうよ。お熱はあるし水分摂らないし診察もできないんだもん仕方ないよねー。」
「やぁーーーっ。」
思い切り口を開けた間にどうやら覗かれたらしい。
和「あれ？結構喉腫れてるぞ？ちょっと、もう一回あーんして潤。」
「ん...」
和「喉だいぶ痛いでしょ？」
そう言いながらぷにぷにの可愛い和兄の手が首に伸びてきた。
顔を包まれるように首のリンパ腺を触られる。
いったーーっ。
「んんーーーっ！！」
雅「そんなに痛いの潤？」
和「だいぶ腫れてるわ、扁桃腺炎で間違いないね。だから熱も38度超えてるんだと思う。うーん、どうしようかなー。これから熱まだ上がると思うな、この感じだと。翔兄って今日当直じゃないよね？」
雅「違うはずだよ。あと2時間もすれば帰って来ると思うけど。」
和「とりあえずルートはいまのうちに確保しちゃおう。潤、扁桃腺炎だわ。喉痛くて水分補給もしんどいと思うから点滴しような。で、必要になりそうな薬剤持って帰ってきてもらおうかな。」
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年10月12日 21時
