体調不良(潤)8 ページ8
雅サイド
「どうー潤？お腹まだ痛い？」
救急の翔兄からお願いだから来て〜って頼まれたから何事かと思ったらみんなが潤に手を焼いてる...甘えん坊の怖がりさんの末っ子ちゃんはお腹が痛いのに痛み止めの注射がどうしても嫌だって駄々こねてる。
潤「痛いの...」
頭まですっぽりタオルケットをかぶって体をくるんと丸めて。
くぐもった声が聞こえてくる。
「痛いのなくなるお薬あげるから顔出して、潤。」
潤「...注射はめっ。」
内服してもなぁ、効き目に即効性期待できないもんなー。
「じゃ飲むの？あんまりすぐに効いてこないよぉ。」
潤「...」
黙り込んじゃった。
俺と潤のやり取りをあとの3人は苦笑しながら見守っている。
翔兄がごめんなぁって顔の前で手を合わせている。
「すぐだから注射してもらおうよ、ね？痛み取れたら眠れるでしょ？今のままだとずっとしんどいよ潤。和兄に注射してもらおうな。上手だから痛くないよ。」
そう言って和兄を見ると、えーーーっ？！みたいな顔している。
翔兄は安心したみたいで、ふふふと笑いながら和兄のことつっついてる。
潤「やだ..痛いのや...」
「痛くないようにしてくれるって、すごいなぁ和兄。」
後ろから肩をバンっと叩かれた。
和「注射なんて誰がやったって多少は痛いだろー。どんどんハードルあげるなよー。」
「だってぇーじゃないと潤、いつまで経っても、うんって言わないよ。まだだいぶ痛そうだし。身体丸めてさぁ。でもなんでこんなに痛いんだろうね。智兄、診た感じどうだったの？」
智「便秘はしてないんだけど、ぎゅうーって絞られる痛みが全体にあるみたい。堅くなってないし、全体に多少圧痛あるくらいだから鎮痛剤で様子みようと思ったんだけど、肝心の鎮痛剤投与できてない。」
智兄が診て鎮痛剤で様子見って判断したならそれがベストなんだろう。
「とにかく早く鎮痛剤打ってあげたほうが良いってことね。じゃ和兄、お願いね。潤もわかったね？じゃないといつまで経っても痛いままだよ、嫌でしょ？抗コリン剤でとりあえずは良いよね？」
和「わかった。じゃ潤、肩に打つよ。動かないでね。すぐに終わらせてあげるから。」
翔兄がタオルケットを少し強引に捲くったが潤も本気で抵抗する気はないみたい。
なんだかんだお兄ちゃん全員集合だもんね。
潤「ううぅぅーーーっ。いた〜いぃぃ。」
注射した部位を翔兄にしっかり揉んでもらってるのに半べそかきながら痛いって。
ほんとに甘えん坊さんだ。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
