体調不良(潤)7 ページ7
翔サイド
「そう言えば以前結石やったときも左の脇腹痛いって大騒ぎしてたよね。」
智「そう。だからもしかしてまた再発かなーって思ってね、念のため。動かないでよー潤。」
俺と和でグズグズの潤をなんとか宥めながら謝りながら...
智兄がエコーしやすいように協力する。
和「ごめんねぇ潤くん。和兄がもっと早くお話聞けたら痛い痛い酷くならなかったかもしれないのになぁ。」
潤「電話..出なかったもん。やだ嫌いよ。潤、何回もかけたのに。」
和が電話に出れなかったことをよっぽど根に持ってるのか全然機嫌を直してくれない。
「俺に連絡くれたら良かったのにー潤。そうか救急まで来てくれたらすぐに診れたよ。」
潤「救急いっぱいしんどい人のところ...潤、ちょっとだけだったから..」
智「石見当たらないから結石じゃないね。なんでポンポンそんなに痛いのかなぁ。潤、どこが一番痛いか教えて？」
お腹についたゼリーを優しくふき取りながら智兄が聞いている。
潤「全部痛いのぉ。ぎゅーって痛い。ぎゅーぎゅーっ！てなるぅぅ。ううーううー。」
智兄が下腹部をクイクイと指先で押さえているけどそこまで痛みを訴えない。
智「便秘はしてなさそうだけどな。全体も堅くなったりしてないから大丈夫そうなんだけど、本人がこれだけ痛いっていうからねー。とりあえず抗コリン剤で様子見ようか。このまま輸液は続けてね。」
「潤、お腹痛い以外は大丈夫なの？お熱ちょっとあるけど。」
潤「ポンポン痛い、ぎゅーってなる。」
いや、だから腹痛以外に、っていう話なんだけど。
「ポンポン痛いのはお薬注射してあげるから楽になると思うよ。救急でしばらく休んでようね、そばにいてあげるからね。」
潤「翔兄、怒ったからヤダ..潤、ちゃんとお話しようと思ったのに、怒ったもん..」
「ごめんってー。翔兄、悪かったから。潤の言うこと何でも聞いてあげるから許してよー。ポンポン痛いのも治してあげるよ。」
どうにかしてこのご機嫌斜めな潤の機嫌を元通りにしないと注射なんてさせてくれるわけもなく。
となると、痛みが引かずに体力ばかり失われてもっと点滴やら薬やら必要になるし...
「抱っこしてあげようか？」
これを断るわけないと思ったのに、
潤「いらない、翔兄の抱っこ。」
まじか...抱っこも効き目がないとなるともうどうしようもないんだけど俺。
そう言ってまた横を向いて身体を丸めてしまった潤。
とりあえずお腹痛いのなんとかしてあげないと。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
