脳震盪11 ページ32
山Pサイド
「大丈夫そうですけどね。」
撮った画像を翔さんと雅さんと一緒に眺めている。
小さいところも見落としたくないのか翔さんが時々画像をアップして真剣に見ている。
翔「そうだね、気になるところないかな。血圧も安定してるから内臓からの痛みじゃなくて打身の痛みだろうな。まあどっちにしても痛いんだろうけど。」
「点滴に鎮痛剤入れましょうか。朝までゆっくり眠ったほうが良いだろうし。打身の痛みはしばらく続くだろうし。」
雅「だね。良かったー。もし中でじわじわ出血でもしてたらどうしようかと思ったけど。」
A「お腹痛いのぉ〜。」
3人ともが画像とにらめっこしていてすっかりAのこと放ったらかしにしてた...
「そうだったね、お腹痛いの楽になるお薬入れてあげるから朝までゆっくり寝たらいいよ。ここにいてあげるから。お腹痛い以外は大丈夫？」
A「お腹いたい〜。」
身体をもぞもぞ動かしながら甘えた声を出すA。
翔「わかったわかった。じゃ痛いの痛い飛んでけ〜って翔兄がしてあげる。ポンポン見せて、痛いところ教えて？」
さっきまではお腹見せるの恥ずかしそうにしてたくせに、撫でてもらえるとわかった今は嬉しそうに自分から服を捲くりあげている。
やっぱりお兄さん達にはいつまでも甘えたいんだねー。
本当に甘えん坊さんなんだからー。
雅「良かったねーA。翔兄が痛いの痛いの飛んでけーしてくれるって。じゃ、ここからお薬入れるねー。気分悪くなったりなんかおかしいなと思ったらすぐに教えてね。眠たくなったらそのまま寝んねしたら良いからね。」
目を閉じてるけど微笑んでるA。
翔「こうやって見ると結構広い範囲赤くなっちゃってるね。これだけぶつけて内臓損傷なかったのはラッキーだったな。」
雅「そうだよー。重傷者で運ばれてきた人は即オペ室運んだからね。ショック寸前でオペ腹だったから。」
同じ事故に巻き込まれたと言っても怪我の程度もそれぞれだもんね。
大事に至らなくて本当に良かった。
翔「抗コリン剤入れたの？」
雅「うん。少し眠ったほうが良いでしょ？」
「そうですね。身体もやっぱりダメージかなり受けてるはずですから。」
翔さんにお腹を撫でてもらってしばらくするとスースーと寝息が聞こえてきた。
このまま朝までゆっくりお休みA。
目が覚めたらお兄さん達全員集合でまた恥ずかしくなっちゃうかな。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
