脳震盪1 ページ22
雅サイド
げえええーっ。
救急っていつもまじでこんなに忙しいの？？
翔兄とトモ君を含む数名の救急ドクターが学会出席のため、センターが手薄になるということで外科から何人かのドクターがヘルプに来てる。
だけど...
次から次へ救急搬送は受け入れるし、時間外診療は始まる時間だし...
朝から外来やって病棟回ってオペ2件入った後の俺には体力的にかなりきつい。
でも外科の先輩ドクターから行って来いって言われたから仕方ない。
それにしても翔兄もトモ君もいつもこの状態でしょ？
本当にすごい2人だよ。
時計を見ると7時半。
まだ1時間半しか経ってないよーー。
一応夜10時半まではお願いって言われてるから後3時間はこの過酷な状況で仕事することになるのね。まあ色んな症例にあたるから勉強になるから感謝しなくちゃいけないけど。
ふーっと息を吐き出し背伸びをする。
とりあえずこの1時間半で診た患者さんの経過を見ようとカルテを立ち上げてると、またホットラインが鳴った。
本当に休む間もなく、、、だな。
ス「駅でエスカレーター転落多重事故発生。重傷者3名、軽傷者数名。受け入れ要請です。」
まじかー。
Dr「重傷者2名、軽傷者は全員受け入れます。」
遠くからこのシフトのリーダーをしているドクターの声が響いてきた。
今の状態でも結構てんてこ舞いだしベッドも満床なのに受け入れするのか...
まあうちが断ったら搬送先困るだろうけどな。
Dr「外科の風山先生は重傷者お願いできますか？」
「はい、わかりました。」
内科系の患者さん、例えば心筋梗塞とか診るよりは変な話、出血してたり骨折してる患者さんの方が診慣れてるから俺にしたらありがたい。
すぐに数名のスタッフが俺の周りについてくれて受入態勢を整えてくれた。
救急のチームワーク、本当にすごいな。
信頼関係と訓練の賜物なんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
