体調不良(潤)12 ページ12
翔サイド
時計を見るともうすぐ5時。
結局、和が潤にずっとついててくれてる。少しは機嫌直してくれてるかなぁ。
そっとカーテンを開けてみると和はしっかりと潤の手を握りながら眠ってる潤の頭をなでていた。
「ありがとうなー。ずっといてやってくれて。どんな具合？」
和「ずっと眠ってるよ。熱も下がってきたみたい。薬効いてるだけかもだけど。目が覚めたら少しは楽になってると良いけど。」
「本当だね。熱落ち着いたみたい。」
額と首筋に触れると熱は下がったみたいだ。
「もう仕事終わっちゃう時間だけど、結局午後ずっとここにいて何もしてないけど大丈夫？」
和「まぁ明日すれば良いことだから。そろそろ潤起こしたほうが良い？連れて帰っても良いんでしょ？」
「うん。熱も下がったしこの分だと腹痛も大丈夫そうだしね。」
タオルケットを少し持ち上げて手を入れてお腹を数箇所押さえてみる。
起きないってことは痛みもないってことだね。
まぁ全体的に柔らかいし大丈夫そう。
和「どう？」
「うん、大丈夫だね。じゃ一緒に連れて帰ってくれる？」
和「了解。潤、潤、そろそろ起きようか。お家一緒に帰ろう。じゅ〜ん、起きてよ〜。」
和が肩を数回揺らすとむにゃむにゃ言いながら目を開けた潤。
しばらくボーッとしてたけど、急に笑顔になった。
潤「和兄も翔兄もいるぅ〜。」
俺たちがいるだけでそんなに嬉しいの。こんなに喜んでもらえるなんて俺も嬉しいよ。
「おはようー潤。お熱下がったねぇ。お腹も大丈夫？和と一緒にお家帰って寝んねしてて。」
潤「翔兄も一緒にお家帰るぅー。」
「俺まだもうちょっとかかるから先に帰ってて。」
潤「やー。待ってるもん。翔兄も一緒にお家なのぉー。」
和「あとどのくらいなの？」
「1時間くらいだけど。」
和「なら待ってるよ。ベッド空けたほうが良いならどっか待合にでも座ってるけど。」
「今、混んでないから大丈夫だと思う。じゃ潤、待っててくれる？あと1時間くらいだけど。」
潤「うん、待ってる。翔兄、お仕事頑張ってね。」
そう言って笑顔を見せる潤はもう大丈夫そうだね。
「お腹はもう大丈夫？お薬持って帰る？」
潤「いらなーい。翔兄と和兄と一緒に帰るから大丈夫なの。」
「じゃ1時間あるから点滴もう1パックだけ入れさせてね。新しいのと交換するだけだから良いよね。」
潤「はぁい。」
珍しく素直で大人しい。いつもこうなら良いんだけどね。
すっかり元気になったみたいで本当に良かった。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
