体調不良(潤)11 ページ11
和サイド
「潤、具合はどう〜？あらら。」
カーテンをそっと開けて中を覗くと潤と翔兄が向かい合って仲良く眠っていた。
しかも顔の前で繋いだ手が可愛い。
翔兄も日ごろの疲れあるだろうし、甘えん坊潤くんも翔兄のぬくもり感じて眠れてるし、一石二鳥だね。
ベッド脇に椅子を引き寄せてしばらく2人を眺めてることに。
癒し効果抜群。
潤、熱下がったのかなぁ。まだほっぺた赤いけど。
そっと起こさないように体温計を耳に挿しこんだ。
うぅ〜と寝返りを打とうとする寸前でピピピと鳴り取り出す。
37度8分。あんまり変わんないな。
計測完了音で翔兄が目を覚ましたみたいだ。
翔「和？あれ？俺？あ、そうだ、潤と一緒に寝てたんだ、俺。」
「2人で気持ち良さそうに寝てたから起こせなかったよ。潤まだ37度8分ある。」
翔「まあ急に下がらないかもしれないけど、過労からの熱だったら自然と下がると思うよ。眠れてるから腹痛も落ち着いてるだろうし。俺、いい加減に仕事戻らないとまずい。和、しばらくいてあげれる？目が覚めたときに誰もいなかったって拗ねちゃったから。」
「はーい。俺はもうあと病棟だけだから時間に余裕ある。」
翔「助かるぅー。何かあったらすぐに呼んでね。」
ベッドからそっと抜け出しスクラブをパンパンと叩いて首に聴診器をぶら下げた翔兄。
潤の頭をぽんぽんを撫でてからカーテンをあけて出て行った。
それにしても可愛い寝顔だなぁー。
写真撮っちゃおうっと。熱があってほっぺたがほんのり赤いってのがさらに可愛さを増す。
ポケットからスマホを取り出し、カシャカシャっと3枚ほど撮っちゃった。
撮れた写真を確認するとあまりの可愛さに思わず声が出ちゃったよ。
最近身体を鍛えてるから体つきだけ見るとごっついのに、この天使のような寝顔とのギャップ。これがまた堪らないだよなぁー。
しばらくただ潤の寝姿をじーーーっと見つめてる俺。
ゴソゴソと動き出した。目が覚めたのかな。
そろそろ点滴終わりそうだけど追加するのか、針抜いちゃって良いのか。
「潤、目、覚めたのー？和兄、ずっとここにいたよー。どう気分は？お腹痛いの大丈夫？」
ふわ〜んとあくびをしたせいで目が潤んでる。
潤「ううぅ〜ん。」
甘い声を出して寝返りを打ってしまった。
まだ眠たいならそのまま寝てて良いけど。
そう思ってるとこっちを向いた潤。
無言のまま手を差し出してくるので、両手で握り返してやった。
満足そうな顔をしてまた目を閉じた潤。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 677人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルパン
| 作成日時：2014年7月7日 21時
