生理痛3 ページ34
翔サイド
研修医くん一人ではどうしようもないと思い、一緒に患者さんの待っている診察室へ行くことにした。
「痛み止めが必要ってことですけど、どこが痛いんですか？」
カーテンを開けながら聞くと、患者さん用の椅子に前かがみになって座っているAの姿が目に入ってきた。
「A？何してるの？ってお前、黙って来て薬だけもらって帰ろうって思ったの？」
俺の声を聞いてか、びっくりして顔を上げるA。
それでも痛みが強いのか、うううーー...と小さく唸っている。
研「先生の患者さんですか？」
事情が飲み込めない研修医くんが的外れな質問をしてくる。
「俺の妹だよ。手が空いてたら山下呼んできてくれる？」
研「えーー？本当ですか？で、えーっと山下先生ですか？」
「そう。山下のお嫁ちゃんなの、俺の妹。忙しかったらわざわざ良いよ。で、Aその分だとお腹痛いみたいだけどどうしたの？」
研修医くんがへー？とかえー？とか言いながら部屋を出て行った。
A「んんん...痛い...」
「ベッドに横になったほうが良さそうだね。ほら、立てる？ゆっくりで良いよ。」
ここまで来て俺にも山下にも黙ったまま薬だけもらおうって考えてたAをお説教したい気持ちもあるんだけど、やっぱり苦しそうにしてるAを見ると、あんまり強く言えない。
山下の言うとおり俺ってだいぶ甘いのかな？
だって痛がってるAに向かって、こらー！なんて言えないよ。
そっとベッドに横にならすと、体を丸めて小さくなってしまった。
「お腹いつから痛くなったの？どの辺が痛む？」
こっちに背を向けて寝転がってしまったので、俺もベッドに腰を下ろして、Aに覆いかぶさるようにして、手首を握って脈を確認する。
熱はないけど、やっぱりちょっと頻脈気味かな。
背中をさすってやりながら、とりあえず痛みの波が治まるのを待とうかな。
そう思っていると研修医くんに連れられて山下が入ってきた。
山「A、どしたの？」
「お腹痛いみたいなんだけど、何か言ってた？薬だけもらいに来たらしいよ、研修医くんの話では。どこが痛いかも言わずにね。」
少しからだの力が抜けたみたいだ。
「ちょっと痛いのましになった？どの辺がいつから痛い？」
聞くと下腹に手を持って行く。もしかしてまた便秘？
だったら俺にも山下にも内緒にしてたってのもわかるけど。
でも痛み止め飲んでもねー便秘だと。根本解決されないから意味ないんだけど。
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まなみ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます。相葉ちゃんの話が書かれるのを楽しみにしています (2013年11月5日 5時) (
レス) id: 0de3c7665c (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 更新されるたんびにワクワクしてみてます！ (2013年10月27日 20時) (レス) id: 9ef67c3f29 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 移行おめでとうございます♪ いつも読ませてもらってます( ´ ▽ ` ) 応援してます(^^) (2013年10月27日 19時) (レス) id: 8a0170ced6 (このIDを非表示/違反報告)
SKY-RAIN26(プロフ) - １日に沢山の更新お疲れ様です(⌒∇⌒)毎日ほんわかしながら楽しく読ませてもらっています。無理はせずに☆ずっと応援しています。o@(^-^)@o。 (2013年10月27日 19時) (携帯から) (レス) id: 82f7d74dc4 (このIDを非表示/違反報告)
きあら(プロフ) - 頑張ってください！いつも楽しみにしています！ (2013年10月27日 18時) (レス) id: 5cc6fe5197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルパン
| 作成日時：2013年10月27日 18時
