ノロ感染(翔)6 ページ18
智サイド
朝起きたら翔の部屋のドアが開き放たれていた。
床の上にはスーツ姿のままの雅がいて、翔はベッドで丸くなって点滴につながれている。
床にはシリンジ、アンプル、洗面器にグローブなど散らかっている。
「雅、一人で一晩中翔の面倒見てくれてたの？」
ベッドで横たわっている翔ももちろん心配だけど、さすがに仕事帰りに一睡もせず徹夜で看病してた雅のほうが心配になる。見るからに体全体から疲労感がにじみ出てる。
雅「おはよう、智兄。昨日、俺が帰って来た2時前くらいから嘔吐と下痢と腹痛でさ。点滴入れても出る勢いのほうがすごい。見てて辛かったよー。あまりにも腹痛訴えるからブスコパン打っておいたけど、まだ苦しいみたい。」
「雅、今日も仕事でしょ？とりあえず寝なさい。僕が引き継ぐから。ほんとにお疲れ様。」
雅「あ、翔兄がノロだと思うって言ってたから気をつけてね。救急で昨日診た患者さんがノロだったんだって。」
「あ、ほぼ確実だね。雅も手洗いしっかりね。体力落ちてるときはもらい易いから。」
雅「それから2階のトイレは翔兄が散々嘔吐して下痢したから使わないほうが良いよ。」
ウイルスうじゃうじゃいるってことだろうね。
雅がよっこいしょと言って立ち上がった。
雅「じゃ智兄、あとはよろしくねー。翔兄、頑張ってよー。多分もう一番辛い時間は過ぎたから、あとは病院でゆっくり体休めて。」
そう言うとふわーんとあくびをして出て行った。
あの細い体のどこにこれだけの体力があるのか、と思い知らされる。
ベッドで丸くなってる翔の背中に手を当てる。
「まだお腹痛いの？だいぶ大変だったみたいだね。吐き気は治まってるかな。」
翔「腹、痛い...げぇ出ない。」
とりあえず嘔気はないみたいだね。それだけでも救いだろうな。
下痢と吐き気がいっぺんに襲ってくることほど酷いことはないと思うから。
「一緒に病院行って消化器の処置室で一日寝てようなー。ソリタで様子見よう。」
首筋に触れてみると熱は下がってるみたいだ。
とりあえず一番しんどい時期は通り越したらしい。
「お腹ちょっと触っても良い？」
翔「痛い...無理。」
と言って首を横に振る翔。
「ちょっとだけ。」
翔「だめ..」
まあ今無理に診なくてもいいか。
「わかった。じゃ触んないけど、どこが痛いかだけ教えて？」
翔「全部...」
この答えでかなり辛い夜を過ごしたんだなと改めてわかった。
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まなみ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます。相葉ちゃんの話が書かれるのを楽しみにしています (2013年11月5日 5時) (
レス) id: 0de3c7665c (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 更新されるたんびにワクワクしてみてます！ (2013年10月27日 20時) (レス) id: 9ef67c3f29 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 移行おめでとうございます♪ いつも読ませてもらってます( ´ ▽ ` ) 応援してます(^^) (2013年10月27日 19時) (レス) id: 8a0170ced6 (このIDを非表示/違反報告)
SKY-RAIN26(プロフ) - １日に沢山の更新お疲れ様です(⌒∇⌒)毎日ほんわかしながら楽しく読ませてもらっています。無理はせずに☆ずっと応援しています。o@(^-^)@o。 (2013年10月27日 19時) (携帯から) (レス) id: 82f7d74dc4 (このIDを非表示/違反報告)
きあら(プロフ) - 頑張ってください！いつも楽しみにしています！ (2013年10月27日 18時) (レス) id: 5cc6fe5197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルパン
| 作成日時：2013年10月27日 18時
