ノロ感染(翔)3 ページ15
雅サイド
病棟の患者さんが急変して帰りがすっかり遅くなった俺。
やっぱり外科って一番不規則になるなー。
もう夜中2時前だよ。
医局のソファでそのまま寝ようかなとも思ったんだけど、明日は外来がなく病棟だけなので、ゆっくり出勤できるから、なら家のベッドでちゃんと寝ようと思って帰ってきた。
階段を音を立てないようにそーっと上っていると、トイレの電気が点いていた。
誰かおしっこ？翔兄あたりが晩御飯のときにビールでも飲みすぎたのかな？と思っていると、
おぇっ、おぇっと吐き戻してる音が聞こえてきた。
誰だろう？少し早足で階段を上ると一層大きな音でげぇぇぇと戻してる音が聞こえた。
翔兄だな、この声というか音は。
トイレのドアノブに手をかけると鍵がかかっていないのでそのまま開けると便器をかかえるようにして翔兄がトイレの床にへたれ込んでいた。
「大丈夫ー？どうしたの？晩御飯何食べた？」
横にしゃがみこんで首筋に触れると少し熱い。
熱発してるみたいだ。
そのまま指を頚動脈に触れるとトクトクトクと少し速くて弱い脈が伝わってくる。
この分だと結構吐いちゃったみたいだね。
「熱あるけど、いつから？」
こんな状態の翔兄に聞いても、返事できないだろうけどついね、声かけちゃうの。
吐き気がいったん治まったみたいで、フーっと息を吐き出した翔兄。
良かったと思ったのも束の間、今度はお腹が痛いらしく、そのまま床に寝転がってお腹を抱えてる。
「下痢はしてるの？」
かすかに首を横に振る翔兄。とりあえず今のところはお腹下してないみたいだね。
でもここにいると体冷えちゃうよ。足に触ってみるともうすでにだいぶ冷たくなってる。
「ベッドに戻ろうね。よいしょ、１，２，３で立つよ。支えてあげるから無理しなくていいからねー。はい、１，２，３。」
そう声をかけて立たせたもののほとんど力が入っておらずずっしりとのしかかってくる翔兄。
背負ったほうが早いと思ってよいしょっと背中に乗っけた。
部屋に戻ってベッドに寝かせた。少し眩しいだろうけど部屋の電気を点けた。
ベッドの上で体を折り曲げてお腹を抱えている翔兄。
これだけ痛いとなるとおそらく下痢するのも時間の問題だろうな。
体がこれ以上冷えないようにとりあえず布団だけかけてあげる。
制吐剤を打ってあげたい気もするけど、ウイルス性の胃腸炎なら吐いたほうがいいからな。
とりあえず輸液は入れないと熱もあることだし脱水するの目に見えてるね。
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まなみ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます。相葉ちゃんの話が書かれるのを楽しみにしています (2013年11月5日 5時) (
レス) id: 0de3c7665c (このIDを非表示/違反報告)
まろ(プロフ) - 更新されるたんびにワクワクしてみてます！ (2013年10月27日 20時) (レス) id: 9ef67c3f29 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 移行おめでとうございます♪ いつも読ませてもらってます( ´ ▽ ` ) 応援してます(^^) (2013年10月27日 19時) (レス) id: 8a0170ced6 (このIDを非表示/違反報告)
SKY-RAIN26(プロフ) - １日に沢山の更新お疲れ様です(⌒∇⌒)毎日ほんわかしながら楽しく読ませてもらっています。無理はせずに☆ずっと応援しています。o@(^-^)@o。 (2013年10月27日 19時) (携帯から) (レス) id: 82f7d74dc4 (このIDを非表示/違反報告)
きあら(プロフ) - 頑張ってください！いつも楽しみにしています！ (2013年10月27日 18時) (レス) id: 5cc6fe5197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルパン
| 作成日時：2013年10月27日 18時
