兄達はスーパードクターズ2 (ページ27)

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マイコプラズマ肺炎5 ページ27

潤サイド

眠りついてしばらくしたときに誰かが部屋のドアをノックしている。

寝ぼけたボーっとした頭でドアを開けると
肩を上下させて苦しそうに息をするA。
喘息の発作だな。
ここ最近、咳が続いてて長引いているから
明日和兄が一緒に病院に連れて行って検査するって話してったっけ。
きっと長引く咳で気管支が敏感になって、発作につながったんだろうね。

とりあえず部屋の中に入るように言って、ベッドに座らせた。
呼吸が少しでも楽になる姿勢をとらせて、ペットボトルの水を渡す。
聴診しなくてもぜーぜー聞こえてるよ。

和兄を先に起こそうかな。翔兄も念のため後から起こそう。

「和兄、和兄、Aが喘息の発作だしてるから起きて」

ドア越しに声をかけると勢いよくドアが開き飛び出してきた。

和「Aどこにいる？
翔兄起こしてリリーバー持ってきてくれるように言って。
あと念のためにステロイド静注できるように点滴準備もお願いして。」

俺のベッドに座らせているって伝えると、走っていった。

和兄からの指示を伝えるために翔兄を起こそうと思ってドアをノックしかけたら、
ドアを開けて翔兄が出てきた。
俺と和兄が話してるの聞こえてんだろうね。

翔「どんな感じ？だいぶ辛そうだった？肩呼吸は見られる？」

「聴診しないでもぜーぜー言ってるのがわかるくらい。
肩上下させながら必死に息してる感じだったよ。
和兄がリリーバーとステロイドの準備お願いって」

そういうと、翔兄は部屋から救急バックを持ち出して、中味を確認している。
その中から、翔兄は輸液バックとヒドロコルチゾンに、
サルブタモール吸入薬を手にして俺の部屋へ向かった。

俺も翔兄の後を追った。