便秘(翔)6 ページ47
雅サイド
トイレに入ってたら、いきなり潤が翔兄が大変だからすぐに出てきてって
ドアをドンドン叩いてきた。
何事かと思ってリビングに慌てて戻ったら
お腹抱えて呻いている翔兄がソファの上に。
さっきまで普通だったのにこんなに急に悪化するって何だろう。
どこかに穴あいたとか？
そんなだったら、本当に一秒を争う緊急オペになるよ。
早く診てあげなきゃ。
智兄にサポートしてもらいながら、どこが痛いのか聞くと
手を下腹のほうへ持っていく翔兄。
腸閉塞とかなら大変だよ。
「何か心当たりはある？こんな痛みがでることに。」
そう聞くと、何かつぶやいた翔兄。
「え？何？」
智兄も翔兄が何を言おうとしてるのか聞き取ろうと耳を
翔兄の口元に持っていって、何？って聞いている。
何度か聞いて、驚いたような顔でこっちを見る智兄。
声に出さず口だけでべ・ん・ぴって。
「へ？便秘？」
予想外に大きい声が出た。
それを聞いてものすごく恥ずかしそうな顔をしている翔兄。
潤もへえ？みたいな顔してる。
そりゃ、そうだよ。
あまりにも突然だったから絶対緊急オペになるような疾患だと思ったもん。
「わかった、わかった。とりあえず命に関わることじゃないから、
かなり痛みあるみたいだけど安心して。
お腹触るよ。」
そう声をかけて、服をまくりあげパンツを骨盤の下辺りまで下げる。
ああー見た感じすでに張ってるね。
「張ってるね。押さえると痛いと思うけど、どのあたりから詰まってるか
確認したいから我慢してよー。」
そう言って、押さえるとますます呻きだす翔兄。
智兄もちょっと触らせてって、お腹を押さえていく。
それから打診をして、結構溜まってるねって俺の耳元で言った。
「今トイレ行っても全然でないかなー翔兄？
しばらくお腹マッサージしたら出ると思うけど、かなり痛いよ。
そうか浣腸。」
翔兄は必死で浣腸だめって繰り返してる。
潤が湯たんぽ持ってきてくれてこれで温めながらマッサージしたら
ちょっとはましかもよって。
10分ほどの悶絶の中マッサージに耐えた翔兄は
立ち上がってトイレに猛ダッシュしていった。
しばらくして恥ずかしそうにでもすっきりした顔で戻ってきた翔兄。
無事に出たんだね。これで一安心。
救急車要請とかしなくて良かったよ。
医者4人もいて便秘で救急車呼んだと知れたら、ものすごく恥ずかしいもんね。
ふーっとソファに寝転ぶ翔兄のお腹にちょっと触れたけど
これだけ軟らかかったら大丈夫でしょう。
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作成日時：2013年6月4日 3時
