兄達はスーパードクターズ2 (ページ39)

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頭痛(和)3 ページ39

和サイド

潤が隣に座って大丈夫か声をかけてくれている。

でも、吐き気があって声を発すると同時に吐いてしまいそうで
そっけない受け答えしかできない。

あーコーヒー飲んだの失敗だったな。
すっきりする方に賭けたんだけど、全くの逆効果だ。

ま、しばらくしたらましになるだろう。

10分ほど経ったとき

潤「和兄、どう？ちょっとは吐き気落ち着いた？
歩けそうなら、支えるからゆっくりでも院内戻ろう。
ちょっと寒くなってきたよ。身体冷えると頭痛ひどくなっちゃうから。
ね、頑張って歩こう。」

そろそろ大丈夫そうかなっていうタイミングで潤が声をかけてくれた。

「うん、今なら歩けそう。」

潤「よし、じゃゆっくり立ち上がってね。
頭あんまり動かさないように。
視界に一度にたくさんの物が映るとまた気持ち悪くなるかもしれないから、
俺が支えるから目つむってても良いよ。」

「ありがとう。じゃ目つむったまま行くよ」

潤に両肩をしっかり支えてもらいながら
うつむきながらゆっくりゆっくりと歩いて院内へ戻る。

潤「まだ歩ける？もう一度このソファで休憩していく？」

やっと院内にまで戻ってきたけど、
またちょっと気持ち悪くなってきた。
一度座って休憩したいなと思ったとき、また潤が声をかけてくれた。
優しいねー、潤は。

「うん、もう一度ちょっと座ってから行く。
潤、仕事あるでしょ？俺、大丈夫だから戻っていいよ。」

こんな亀のようなスピードの俺に潤をつき合わせたら悪いと思い、
潤に仕事に戻るように言った。

潤「そうだね、後5分くらいなら一緒にいれる。
すぐそこ、救急センターだから翔兄いてるかもよ？
ちょと呼んでこようか？」

「いいよ、悪いよ。救急なんて一番忙しいし人手不足だし。
俺なら、後少し休めば本当に大丈夫だから。
ありがとうな、潤」

潤「そう？なら後5分したら俺仕事戻るね。」

そう言って背中をさすってくれる潤の手がとっても温かく感じた。