兄達と彼はスーパードクターズ2 (ページ36)

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便秘(雅)9 ページ36

智サイド

翔におんぶされて診察室に入ってきた雅は汗ぐっしょりで息も絶え絶えで激痛に耐えているようだ。

「あららら。とりあえずそこに寝かせて。」

ベッドにおろされた雅は、ハァハァいいながら体をよじっている。

「和、バイタルだけ確認してくれる？翔は動かないように雅のこと固定して。雅ー痛いねーお腹診せてよ。すぐに終わるからちょっとだけ触らせてね。」

和が雅の腕にカフを巻きつけて血圧を測っている間に、さっさと触診しちゃおう。
おへその辺りから軽く押さえてみるとだいぶ張ってるのがわかる。下腹部のほうに手を動かして押さえてみると、より一層雅の顔が苦悶で歪んだ。

和「血圧100/60、脈は110。」

「雅、お薬で出しちゃおう。これ以上我慢できないと思うから。翔はそのまま固定しててね。きっととかなりの痛みと不快感だろうけど、仕方ないや。雅、頑張ろうなー。」

と声をかけながらあらかじめ準備しておいた浣腸を手に取る。
和が雅の下着を下げて、背中をさすってやっている。

和「雅、口開けて大きく深呼吸だよ。歯食いしばって力入ってると余計に痛いからね。」

ゆっくりと挿入して薬液を注入する。痛みと不快感でかいやーいやーと悲鳴のような声をあげる雅。

翔「動くと危ないよ、雅。あとちょっとだから頑張ろうなー。」

と落ち着かせようと話しかけるけど全然聞こえてないようだ。ゆっくり薬液を入れ終えて出てこないようにぎゅっと押さえる。涙を流しながらまだ痛いーいやーと声をあげている雅。

3分は経ったかなと思ったときに、モゾモゾ動き出した雅。あと1分は我慢して欲しいと思いながらも、本人はもう限界のようで、翔がおんぶしてトイレまで連れて行ってくれた。

しばらくして翔に支えられるようにして診察室に戻ってきた雅は、ぐったり疲労困憊の表情だけど痛みからは解放されたみたいだ。

翔「なんとか出たみたいだよ。疲れきってるけど、便秘は解消されたみたい。」

どさっと診察室のベッドに横になる雅のお腹をあまり刺激しないように触ってみる。

「おおー柔らかくなってる。この辺ももう痛みはない？こっちも大丈夫そう？ここは？」

と声をかけながら少し深く押さえてみるけど、大丈夫そうだ。

和「良かったねー雅。すっきりしたでしょ？ちょっと寝なさい、疲れたでしょ。」

和に頭を撫でてもらって目を閉じる雅。

良かったよ、浣腸で出せて。ひどいとオペになったりもするんだから。
これからはひどくなる前にちゃんと相談してよ。