腹痛5 ページ5
智サイド
Aだいぶ辛そうだったな、電話での声の感じ。一人でちゃんと来れるかな。
20分後
Aが病院に到着した。入り口で待ってた僕はすぐに駆け寄った。
朝よりだいぶ顔色も悪く呼吸も荒くなっているAの首筋に手を当てる。
熱はないみたい。
手首で脈を確認する。ちょっと速くなってるけど、規則正しいししっかりしてる。
智「A、つかまっていいからね。ゆっくり歩いて診察室行こう。すぐに診てあげるからね。」
返事するのも辛いのか、首を縦に振るだけのA。
智「そこの診察台に横になって。今一番痛いのはどの辺り？
痛み以外に、下したり吐いたりはしてない？」
聞きながら、診察の体位にして、洋服を捲る。
Aがお腹の下の方を抑えているので、おそらくそこが痛いのだろう。
まずは痛みを訴えていない辺りから触診を始める。
智「今からお腹少し押さえていくよ。痛かったら教えてね。」
胃の上あたりから優しく浅く触診を進めて行く。
柔らかいし、特に異常はなさそう。
智「ちょっと今から下腹部押さえるよ。優しくするけど、痛みが強かったら教えてね」
なるべく優しく、でも丁寧に下腹部を触診する。
しこりはない。デファンスもない。でも痛みでAは顔を歪めている。
ちょっと潤呼ぼうかな。
おそらく、排卵痛だと思われる。
智「A？最後に生理きたのはいつか覚えてる？
消化管に異常はなさそうだから、きっと生殖器関連痛だと思う。
今から潤呼ぶからちょっと診てもらおうね」
A 「最後の生理は2週間くらい前に始まったかな。
それで、1週間くらいで終わったよ。
潤兄くる前に、この痛みなんとかしてくれる？
かなり痛いんだけど。ううう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2013年6月1日 22時
